末席幹事

観戦記

「これまで何度も谷川の対局を見てきた陣屋の女将が『夕食の時に谷川さんの肩が落ちてしまって』と顔を曇らせていた」

将棋世界1993年12月号、中野隆義さんの第41期王座戦五番勝負第4局〔谷川浩司王将-羽生善治王座〕観戦記「天馬を射る矢」より。「持将棋になるかもしれないな……。これは」と、立会の高柳敏夫名誉九段がつぶやいた。 途中図以下、羽生が△8五桂の...
読む

森内俊之五段(当時)「休みの日なのに、どうもご苦労さまです」

将棋マガジン1993年11月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:森内俊之 おっとり型の勝負強さ」より。将棋ブームの産物 森内は昭和45年、横浜市の生まれ。母方の祖父に京須行男八段がいる。もっとも、京須八段は昭和35年に46歳で早逝しているから、...
読む

永世名人の22歳

将棋マガジン1993年11月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:森内俊之 おっとり型の勝負強さ」より。五冠王と製粉業 羽生五冠王が誕生した。「3+1=4」「4+1=5」と、あたりまえのようにタイトルをふやした。22歳にして、将棋界の地図を7分の...
読む

羽生流新戦法とは惜しくもならなかった戦法

将棋マガジン1993年11月号、羽生善治五冠(当時)の「今月のハブの眼」より。 8月22日に行われたJT日本シリーズ、加藤一二三九段との一戦から。 日本シリーズは全国各地を転戦して行くトーナメント戦で、公開対局で行われます。また、持ち時間が...
観戦記

「始まったばかりの平成将棋史の主人公は誰かをかけて今シノギをけずっているのは、羽生と谷川なのである」

将棋マガジン1993年11月号、日本経済新聞の表谷泰彦さんの第41期王座戦五番勝負第1局観戦記「二人だけの世界」より。 羽生善治王座に谷川浩司王将が挑戦する第41期王座戦五番勝負は現時点で望みうる最高の顔合わせといえよう。無論、昭和将棋史の...