棋士のエピソード

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大山康晴十五世名人「あんた、何しに来たの?」

将棋世界1981年3月号、能智映さんの「恐るべき雀士たち」より。 大きな勝負の前夜祭、都内の「羽沢ガーデン」であったか。丸田祐三九段が所用のため少し遅れてやってきた。副会長だから、当然出席の義務(?)がある。 だが、床の間を背にせわしなく料...
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対局中の大食列伝

将棋世界1981年2月号、能智映さんの「棋士の楽しみ 将棋の強い人ほど健啖家」より。 ここへ入って退屈する人はいない。 昼下がりの対局室、三部屋をぶち抜いた広間は大入り満員。対戦中とはいっても雑談と笑い声がたえない。 いま食べたばかりの食事...
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中原誠十六世名人「加藤さんはうなぎかな」

将棋世界1981年2月号、読売新聞の山田史生さんの「第19期十段戦終わる 加藤、4-1で十段位奪取!」より。 二日目も快晴。初島のうしろに昨日は見えなかった大島が見える。気温の関係か、同じ快晴でもよく見える日と、全く見えない日がある。 とこ...
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先崎学五段(当時)「断腸の思いで部屋に帰ると郷田がいて、ビートルズ特集のテレビを見ていた」

将棋世界1992年3月号、先崎学五段(当時)の「先チャンにおまかせ VOL.3 走れ、自由萬歳」より。 マカオには、西堀さんの部下の平田さんに案内していただいた。香港島のマカオフェリーピアからジェット・ホイルで約1時間でマカオに到着する。信...
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先崎学五段(当時)「郷チャン危うし」

将棋世界1992年3月号、先崎学五段(当時)の「先チャンにおまかせ VOL.3 走れ、自由萬歳」より。 さっそく、初日の夜に歓迎会を開いていただき、大阪から同行の本間四段、畠山鎮四段(通称チン君)と合流して、広東料理を痛食する。上海蟹や菜胆...