自戦記

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大山康晴十五世名人のほとんど遠慮のない棋士紹介

将棋世界1979年1月号、大山康晴十五世名人の「棋譜で綴る半生記 充実のとき」より。  加藤博二八段は、私と同年で、誠実な人柄は仲間の信頼も厚く、”博ちゃん”の愛称で呼ばれている。棋風も好守にバランスの取れた大型だが、おてんとうさまは意地わ...
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羽生善治竜王(当時)「この急戦形の将棋は、駒を引いたら負けなのです。前進あるのみ、なのです」

昨日行われた棋聖戦第4局は、羽生善治棋聖が永瀬拓矢六段を破って2勝2敗となった。 羽生棋聖の猛攻が見事に決まった形だが、後手番の羽生棋聖が採用した戦型が、ネット中継で「前例は最も新しいものでも12年前で、その前は20年以上さかのぼる。その中...
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行方尚史五段(当時)「今の僕は恐ろしいほど単純だ。将棋とロックがあればなにもいらないや、とさえ思う」

将棋世界1999年3月号、行方尚史五段(当時)の自戦記(第40期王位戦 対堀口一史座四段)「身もフタもなく」より。  今の僕は恐ろしいほど単純だ。将棋とロックがあればなにもいらないや、とさえ思う。  1月17日横浜アリーナにミッシェル・ガン...
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大山康晴十五世名人が指したとは信じられない一手

将棋世界1971年9月号、大山康晴名人の第18期棋聖戦第2局自戦記〔対中原誠棋聖〕「われながら不思議」より。  中原さんにはよく負ける。そして、なんとも合点のいかない負け方が多い。堂々圧倒されたというんなら、時代が移ったと観念するより仕方が...
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中原誠名人の大逆襲

昨日の名人戦第4局は佐藤天彦八段が勝って3勝1敗とした。 羽生善治名人の側から見れば1勝3敗のカド番。 名人戦七番勝負で1勝3敗と追い込まれてから3連勝して防衛した例は、1992年の中原誠名人-高橋道雄九段の時のみであるという。 今日は、当...