観戦記

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伝説の名人戦「八番勝負」最終局

名人戦第1局の立会人は大内延介九段だった。 大内延介九段、名人戦というキーワードから思い出されるのは、中原誠名人と死闘を繰り広げた1975年の名人戦。 この年の名人戦は、第4局で千日手、第7局が持将棋(大内八段が▲7一角を悔やんだ一局)だっ...
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東公平名観戦記(原田泰夫八段-升田幸三九段)

東公平さんの「名人は幻を見た」、1971年A級順位戦、原田泰夫八段(先)-升田幸三九段戦、「原田泰夫の気骨」より。 この将棋は、原田八段の三間飛車と升田九段の左美濃で、升田九段の圧勝に終わるが、素晴らしい観戦記になっている。 特に最後の一節...
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林葉流の絶妙手

林葉直子さんらしい一手を。 近代将棋1996年3月号、故・小室明さんの「棋界フィールドワーク 女流棋士、この一手」より。 1993年レディースオープン準決勝、中井広恵女流名人-林葉直子倉敷藤花戦。 (太字は小室さんの文章) 次に△7四桂をみ...
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光速の寄せと、迫真の描写

先週の土曜日の朝日杯将棋オープン戦、羽生善治四冠-谷川浩司九段戦は羽生四冠の勝ちとなったが、1996年の竜王戦第2局、羽生善治竜王(先)-谷川浩司九段戦から、谷川浩司九段の鬼神のような寄せと、故・池崎和記さんの観戦記から迫真の描写を。 「谷...
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原田康子さんの観戦記

作家の原田康子さん(81歳)が亡くなった。 原田康子さんが書いた観戦記「王座戦第4局 谷川浩司竜王 対 羽生善治王座」(1998年)は第11回将棋ペンクラブ大賞観戦記部門部門賞(現在の大賞)を受賞している。 非常に素晴らしい観戦記で、私は酔...