観戦記

自戦記

「彼は極端である。なんでもないところを大長考し、すごいところをノータイムで指す」

将棋マガジン1994年10月号、内藤國雄九段の第35期王位戦七番勝負第3局〔羽生善治王位-郷田真隆五段〕観戦記「短手数は面白い」より。(以下、青い文字) 2図以下の指し手 ▲3四同飛120△7四歩78▲同歩73△7六歩166(3図)  この...
自戦記

郷田真隆五段(当時)「羽生さんは名人にもなられましたし、いろいろ変わっているところはあるんでしょうけど、僕自身もそうですが、将棋に対する考え方とか基本的な姿勢は、変わってないと思います」

将棋マガジン1994年10月号、内藤國雄九段の第35期王位戦七番勝負第3局〔羽生善治王位-郷田真隆五段〕観戦記「短手数は面白い」より。(以下、青い文字)  将棋はなかなか女性の人気のつきにくい職業だが、棋士にもとうとう「追っかけギャル」がつ...
観戦記

「前夜のパーティーでも女性ファンの姿がかなり目立った。将棋界も様がわりして来たわけで、羽生、郷田の存在は将棋界に明るい未来を予感させてくれる」

将棋世界1994年9月号、高林譲司さんの第35期王位戦七番勝負第2局〔郷田真隆五段-羽生善治王位〕観戦記「燃える真夏の戦い」より。  ものごとには何でも始まりがあるというが、今回それを実感した。  対局日の前日、対局室と盤駒の下見をするのが...
観戦記

佐藤康光竜王(当時)「前を走る羽生」

羽生善治新名人誕生の一局。 将棋マガジン1994年8月号、佐藤康光竜王(当時)の第52期名人戦第6局〔米長邦雄名人-羽生善治四冠〕観戦記「前を走る羽生」より。 <前日空港で>  6月5日の朝、JR浜松町駅からモノレールに乗り換えて羽田空港に...
観戦記

羽生善治四冠(当時)「米長先生が18歳なら、私は生まれたてのようですが…がんばります」

将棋マガジン1994年6月号、林葉直子倉敷藤花(当時)の第52期名人戦第1局〔羽生善治四冠-米長邦雄名人〕観戦記「気の名人戦」より。  私は最近”気”という言葉が気に入っている。  ”気”の使い方は大変難しく、”気迫”であればよいが”気負う...