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石田和雄八段(当時)らしい自戦記

近代将棋1991年10月号、石田和雄八段(当時)のA級順位戦〔石田和雄八段-大山康晴十五世名人〕自戦記「不利でもいい、前へ出よう」より。 順位戦は、盤に向かう緊張感が一味ちがう。こう感ずるのは、おそらく私だけではないだろう。戦績により、たち...
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1991年の女流育成会レポート

近代将棋1991年7月号、湯川博士さんの「女流育成会レポート 女流名人をめざして」より。 春にしては肌寒い。花曇りの日曜日の朝、将棋会館の一室に若い女性が続々と集まってきた。女性が十人いるわりには特有の声が出ない。かといって、しおれているわ...
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羽生善治四冠(当時)「ええもちろん、もちろんですよ」

宝石2002年12月号、湯川恵子さんの「将棋・ワンダーランド」より。 夏は王位戦。久しぶりに谷川と羽生の七番勝負だ。  羽生善治四冠は相変わらずタイトル戦の常連だが、挑戦者の谷川浩司九段は昨年の名人戦以来1年ぶりの登場。たった1年で長いブラ...
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郷田真隆五段(当時)「小林宏五段は、私の好きな先輩のひとりです」

近代将棋1994年1月号、郷田真隆五段(当時)の順位戦自戦記「小林五段と戦う」より。 今期の順位戦も早くも6局目を迎え、中盤の難所といえる辺りにさしかかってきた。  ここまでの私の成績は4勝1敗。  まずまずの成績ではあるが、やはり順位戦で...
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稽古名人

将棋世界1991年5月号、内藤國雄九段のエッセイ「名人」より。 ところで、強いとか弱いとかいう言葉の意味は勝負事の場合ははっきりしている。勝つことが強く、負けることが弱いのである。  しかし、これが勝負事以外に使われると、意味をどっちにとっ...