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木村義雄十四世名人「大山君は勝って嬉しいだろうが、まだ若いし、今言葉に現せないだろうから、私が代わって言いましょう。よき後継者を得た」

1952年、第11期名人戦、大山康晴九段が木村義雄名人を破って、初の名人位を獲得した日のこと。将棋世界1990年12月号、井口昭夫さんの「名人の譜 大山康晴」より。 7月14日、運命の第5局が始まった。同率決戦で最終的に升田を破った「羽衣荘...
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升田幸三実力制第四代名人「木村、生きとれ」

将棋世界1991年6月号、「さらば、升田幸三 ―傑作語録集」より。「名人に香車を引いて勝つまで帰らん」 昭和7年13歳の時、母親が毎日使っている物差しの裏に書き置きを残して家出する。ただ将棋界の情報に詳しくなかったため本当は、「この幸三、名...
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大山康晴十五世名人「さようなら、升田さん」

升田幸三実力制第四代名人は、1991年4月5日に亡くなった(享年73歳)。将棋世界1991年6月号、大山康晴十五世名人の「さようなら、升田さん」より。大山十五世名人による追悼文。 升田さんとの出会いは、私が木見先生のところに弟子入りしたその...
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羽生善治前竜王(当時)「カナダ、ヨーロッパなどがいいかな。フランクフルトへもまた行きたいと思っています」

将棋マガジン1991年5月号、羽生善治前竜王(当時)の「懸賞 次の一手」より。 順位戦がひと区切りつく4月頃、たいがいの棋士はその時期に旅行をするようです。 私は昨年オーストラリアに行ってきましたが、今年はまだ予定も立てていません。 よく一...
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先崎学五段(当時)「竜王を獲ったときより、うれしそうな顔をしている」

将棋マガジン1991年6月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:羽生善治 独り立ちの勲章」より。 いま考えると、四、五段時代の羽生は、将棋の常識を変えかねない一面をもっていた。序盤の作戦勝ちとか、中盤、指しやすそうだとかの常識が、この少年には通用...