随筆

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人情の教室

将棋世界1995年1月号、武市三郎五段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば……」より。  94年4月に結成された「キングスOB野球チーム」(20年前、キングス発足時のメンバー構成)の第2戦は、初戦と同じく、4月に叩いた若手の現役...
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駆逐された『新定跡』

将棋世界1994年7月号、東公平さんのシナモノエッセイ「自転車」より。  升田幸三少年は、来客の自転車を無断で借りて遊んでいた。坂道で猛烈なスピードが出たが、なんとブレーキがこわれていて「受けなし」に陥り、ついに岩に激突、片足を骨折する。「...
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ある日の塚田研究会の食事会

将棋世界1994年11月号、弦巻勝さんのフォトエッセイ「ぼくのアルバムから」より。  競輪の選手は練習は仕事、レースは集金と言います。  今将棋界では、日に7,8時間の将棋の勉強ではたりないのでは、と言う棋士まで現れています。  そこまで研...
棋士のエピソード

「先崎さんはやんちゃ坊やみたい。羽生さんは静かでおだやか。塚田さんは好青年」

いろいろな棋士が登場する。 将棋世界1993年4月号、作家有馬頼義氏夫人の有馬千代子さんのエッセイ「棋士の方々との楽しい麻雀対局」より。  私は将棋のことは、何にも分かりません。夫頼義が、戦時中灯火管制で黒い布をかぶせた光の下で教えてくれま...
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杉本昌隆四段(当時)「この人、見かけによらず将棋好きで、意外にも俺のファンなのではないか」

将棋世界1994年10月号、杉本昌隆四段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば……」より。  年に数回、思い出した様に旅行に出かける。メンバーはやはり将棋関係が多いが、将棋盤から離れて付き合うと、その人のまた別な一面が見えてきたり...