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大山康晴十五世名人が升田幸三実力制第四代名人への追悼文で取り上げた一局

近代将棋1991年6月号(升田幸三実力制第四代名人追悼号)、大山康晴十五世名人の「抜群の大局観 ―升田さんを想う」より。  升田さんとは167局も戦っているわけでして、高野山の決戦とか既に書かれているものが多いのですが、いま、ふと思い出した...
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奨励会に入る1年前の羽生善治少年の写真

将棋世界1994年8月号、写真家の弦巻勝さんの写真エッセイ「ぼくのアルバムから 羽生さんの子供の頃」より。  小学校5年生、将棋のプロになっていないが、すでに噂の羽生睨みは僕の写真に写っている。  かわいらしくてハキハキしていて、子供将棋大...
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森内俊之六段(当時)「佐藤君は強いな」

将棋世界1994年5月号、森内俊之七段(当時)の順位戦昇級者喜びの声(B級2組→B級1組)「好球必打」より。  「10分、20分、30分」と時が刻々と過ぎていく。私はこの長い時間何を考えていたのかよく覚えていない。盤面を見て先を読む気がしな...
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中田功五段(当時)「親には何も言うなよ」

将棋世界1994年4月号、中田功五段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば・・・」より。  待ったが、許されるならば・・・。 この題名を見れば過去の事を思い出すのが自然だが、私の場合、あまり印象に残る将棋がない。  大きな勝負を経...
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米長邦雄名人宅の新年会

将棋世界1994年3月号、弦巻勝さんの「ぼくのアルバムから」より。  米長邦雄名人宅の新年会に出席、と言っても3時すぎからの宴会の部だ。  午前中は若手の生きのいいところと50歳名人のぶつかり稽古。いま流行の研究会とは違う。僕は研究会やコン...