随筆

随筆

屋敷伸之六段(当時)の同窓会

将棋世界1993年8月号、屋敷伸之六段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば・・・」より。  「もしもし、俺だけどわかる」  先日、こんな電話がきた。名前はMと言うのだが、しばらくは誰からの電話だったのかわからなかった。なぜなら、...
読む

「森内名人の力戦振り飛車で勝とう」

将棋世界2003年3月号、森内俊之名人の「一手啓上」より。  昨年の10月からNHK将棋講座で講師を担当している。将棋番組に対局者やゲスト解説者として出演することはあっても、自分で番組を持つのは初めてなので、とても新鮮な気持ちである。  講...
随筆

「後でゆっくり切り刻んでやる。納屋に放りこんでおけ」

将棋世界1991年5月号、内藤國雄九段のエッセイ「名人」より。  映画や物語に出てくる主人公は容易なことでは殺られない。  端役はいとも簡単に消されてしまうが、主人公は絶体絶命のピンチに陥っても殺されることがない。  「後でゆっくり切り刻ん...
随筆

先崎学五段(当時)を飲みに誘った羽生善治棋王(当時)

近代将棋1991年8月号、弦巻勝さんのグラビア「B級1組(6月7日午後9時頃)」より。  棋士達の命を切りつめる順位戦がまた始まった。C2クラスは一局負けても順位によっては上がれない。先崎はその初戦に負けた。「もう僕の一年が終わりました」。...
随筆

人懐っこい屋敷伸之棋聖(当時)

近代将棋1997年10月号、故・団鬼六さんの鬼六面白談義「棋聖戦、終わりぬ」より。  棋聖戦の場合は前夜祭という派手なものはなく、関係者一同の会食会とか、控え室でくつろぎと歓談会みたいなものがあるだけだったが、私はそんなものには出席せず、円...