自戦記

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矢倉を好きになれるかなれないかのリトマス試験紙のような自戦記

将棋世界1975年2月号、米長邦雄八段(当時)の棋聖戦自戦記〔対 中原誠名人〕「棋聖位挑戦権を賭けて」より。  私は、残念ながらコーヒーの味というものがわからない。インスタントとひきたての味が区別できないのである。  日本酒も同様で、特級酒...
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佐藤康光四段(当時)「ついに来たか、という感じで角落ち戦の依頼が編集部より来ました。本当の所やりたくありませんでした」

将棋世界1987年10月号、佐藤康光四段(当時)の「A級VS新鋭四段・角落戦自戦記〔対 内藤國雄九段〕「落ち着いて指せた一局」より。  ついに来たか、という感じで角落ち戦の依頼が編集部より来ました。本当の所やりたくありませんでした。理由はい...
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村山聖四段(当時)「オッまだ残っていたか、顔がニヤけてきて押さえるのに大変でした」

将棋世界1987年4月号、村山聖四段(当時)のA級VS新鋭四段・角落戦自戦記〔対 谷川浩司棋王〕「絶対勝たなくては」より。  対局3週間前、某六段との会話 村山「谷川先生は温厚な方だから、緩めて下さるだろう」 某六段「いや、谷川さんは鬼や、...
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森内俊之四段(当時)の初々しい自戦記

将棋世界1987年12月号、森内俊之四段(当時)の第18回新人王戦三番勝負第1局〔対 飯田弘之四段〕自戦記「幸運な一局!」より。  小降りの雨の中を歩き、9時50分頃連盟に到着。4階に上がり、掲示板を見てびっくりしてしまいました。なんと僕の...
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「私にとって幸いだったのは、今回挑戦する相手が、中田功プロである事だった。どういう事かというと…」

近代将棋1987年10月号、田尻隆司アマのアマプロ勝ち抜き戦〔対 中田功四段〕自戦記「プロ変調の一局」より。  本誌のアマプロ勝ち抜き戦は、企画自体大変面白く、また将棋の内容も参考になる好局が多いので、始まった当初よりずっと注目していた。そ...