自戦記 「性格は将棋同様温厚かつ真面目で皆に好かれている。しかし、その童顔からは想像もつかないようなオジンクサイ話し方が数少ない欠点の一つか」 近代将棋1984年5月号、脇謙二六段(当時)の第7回若獅子戦自戦記(対井上慶太四段)「プロの厳しさを教えた一局」より。 発端 その日会館に勉強に来ていた私は、記者室で観戦記者の田辺忠幸さんに会ったので「今日は何ですか」と尋ねると「若獅子戦... 2019.02.13 自戦記
自戦記 対局中「ヒジから先の力を抜け」という教え 将棋マガジン1986年10月号、米長邦雄十段(当時)の第27期王位戦第3局自戦記「力抜けず三連敗」より。 7月、8月、この夏場に入って、棋聖は取られる、順位戦の初戦で大山さんにやられる、そしてこの王位戦では連敗と、一番の恋人である勝利の女... 2019.02.03 自戦記
自戦記 大山康晴十五世名人が指したとは思えないような俗手の好手 近代将棋1983年1月号、大山康晴十五世名人の第8期棋王戦挑戦者決定トーナメント〔対 二上達也九段〕自戦記「将棋は奥が深い」より。 二上さんの中央位取りに対し、振り飛車側はどう対応するかが大きなポイントである。 1図以下の指し手 ▲7五歩... 2018.11.17 自戦記
自戦記 大山康晴十五世名人の振り飛車第一号局 近代将棋1982年2月号、大山康晴十五世名人の連載講座「居飛車か振り飛車か」より。聞き手は前田祐司六段(当時)。 昭和25年1月 ▲前名人 塚田正夫 △八段 大山康晴 ▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲2五歩△3三角▲4八銀△3二銀▲5六歩... 2018.11.13 自戦記
自戦記 大山康晴十五世名人らしくもあり、らしくもない絶妙手△1二飛 近代将棋1982年10月号、大山康晴十五世名人の第21期十段戦挑戦者決定リーグ〔対米長邦雄棋王戦〕自戦記「意表をついた妙手1二飛」より。 米長さんは予定どおり、▲1一角成と香を取って馬を作り、私は△5七歩成。局面は一気に攻め合いに突入した... 2018.10.20 自戦記