自戦記

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大山康晴永世王将・十段「51歳の私が新人を名乗ったのも、われとわが身に重い荷物を背負うことによって、大山将棋の限界を見きわめたい」

近代将棋1974年6月号、大山康晴永世王将・十段の第33期名人戦第1局自戦記「名人位奪回をめざして」より。  こんどの名人戦は私にとって大きな試練だと思っている。中原名人を負かすのは私だ、と宣言し、雑誌にも書いた。51歳の私が新人を名乗った...
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佐藤康光棋聖(当時)「最近、どうも変だ。調子が良い悪いということではなく、頭大丈夫?という事件が起きたからである」

将棋世界2003年8月号、佐藤康光棋聖(当時)の「自由な指し回しに屈する」より。  最近、どうも変だ。調子が良い悪いということではなく、頭大丈夫?という事件が起きたからである。  名人戦第4局。海老名でのイベントに参加する。当日は解説の他に...
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自戦記「”姥捨て山”にはまだ行きたくない」

将棋マガジン1985年12月号、関根紀代子女流三段(当時)の第8期女流王将戦A級リーグ〔対 山田久美女流初段〕自戦記「”姥捨て山”にはまだ行きたくない」より。  山田さんと私は、今まで5局闘って1勝4敗と無残な星です。  年齢の差は、山田さ...
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羽生善治三段(当時)の初自戦記

将棋マガジン1985年10月号、「奨励会対局拝見」より羽生善治三段(当時)の自戦記「目標に向かって」より。  この奨励会の日まで僕は4連勝中だった。まだまだ先は長いがこれを生かして昇りたいと思う。  さて、この日の1局目の相手は中田功三段で...
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「私がこんないい手指したのに、ずるい。私がお客さん楽しませたのに、賞金もっていっちゃってずるい」

素晴らしい自戦記。 将棋世界1985年1月号、小野修一五段の第15期新人王戦第2局〔対中村修六段〕自戦記「返してもらった70万円」より。 <何を思ったか>  将棋観などというと口はばったいけれどもそれは自分自身の人生観であり、百人の棋士がい...