自戦記

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中田功五段(当時)「御恩に報います」

将棋マガジン1993年7月号、中田功五段(当時)の第5回IBM杯順位戦昇級者激突戦〔対 畠山成幸五段〕自戦記「自分を変えた出来事・・・・」より。  第51期順位戦、はじめ僕は昇級を狙っていました。  しかし出だしを2連敗した時は、さすがにシ...
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羽生善治二冠(当時)「どちらも最善を尽くしているつもりで指すと机上の研究では現れない局面となり、初めて見る局面となる。本当に将棋の不思議な所でもあり、深い所でもあります」

将棋世界1993年2月号、羽生善治二冠(当時)の第42期王将戦リーグ戦〔対 中原誠名人〕自戦記「久しぶりの先手矢倉」より。  今月は王将リーグ、中原誠名人との一局を見て頂きます。  最近の中原先生は相掛かりで独自の戦法を編み出して戦っていま...
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羽生善治二冠(当時)「こういう展開になると『丸ちゃんの恐怖の入玉作戦』の餌食になりそうだ」

将棋マガジン1993年1月号、羽生善治二冠(当時)の「今月のハブの眼」より。  9月は11局、10月は10局、私の対局数である。これほどのハードスケジュールは未だかつて経験したことがない。それと並行して将棋の内容も雑になってきた。対局が多い...
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羽生善治棋王(当時)「これで20連勝、もちろん自己新記録で自分でもどこまで続くかと思ったのですが、22で止まりその後3連敗、なかなか厳しいものですね」

近代将棋1992年11月号、羽生善治棋王(当時)の第40期王座戦五番勝負第1局〔対 福崎文吾王座〕自戦記「幸先の良いスタート」より。  今期の王座戦はツキに恵まれていた。  どの将棋も内容的には押されていたし苦しい試合が多かった。  私のタ...
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谷川浩司四冠(当時)「実は、郷田四段とはこれが初手合である。タイトル戦で顔を合わせるまで対局なし、というのも珍しい」

近代将棋1992年8月号、谷川浩司四冠(当時)の第60期棋聖戦五番勝負第1局〔対 郷田真隆四段〕自戦記「粘りも届かず」より。  満を持して、といった感じで郷田四段が勝ち上がってきた。四段でのタイトル挑戦は、屋敷六段に続いて二人目である。  ...