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内藤國雄九段「逆転の悪手はあっても逆転の妙手はあり得ない。あらかじめ潜んでいる妙手を見つけて勝つ。それは逆転ではなく、順当勝ちというべきだ」

将棋世界1997年6月号、内藤國雄九段の第55期名人戦第1局〔谷川浩司竜王-羽生善治名人〕「女神を迷わせた熱戦より」。  幸運の女神は誰にも公平に微笑みかけるもので、本人がそれに気がつくかつかないかの違いなんだという考え方もある。  もしそ...
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木村一基四段(当時)「ああ、やっと上がった」

将棋世界1997年5月号、木村一基四段(当時)の四段昇段の記「やっと」より。  前期上がれなかったのは悔しかった。愚かなことに開幕5連勝してもう昇段も同然、と思ってしまった。恥ずかしいことにのぼせ上がっていた。  僕の子分であるN月君(仮名...
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村山聖八段(当時)「住民票を取りに来たんです」

将棋世界1997年4月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 2月7日  観戦で関西本部に行った。 (中略)  控え室にひょっこり村山八段が顔を見せた。「アレッ、変な所で会うね」と言ったら「住民票を取りに来たんです」。  東京を引...
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村山聖八段(当時)「ひょっとしたら電話がくるかもしれないと思って待っていたんです」

将棋世界1997年4月号、第30回早指し将棋選手権戦決勝「村山聖、初の栄冠をつかむ!!」より。  今年で30回目という節目を迎えた早指し将棋選手権戦。テレビ将棋対局としての放映も今回の決勝戦で1279回を数える。  その決勝へ勝ち進んできた...
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村山聖八段(当時)「あの、困ったことが……」

将棋世界1997年3月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 1月10日  A級順位戦がいよいよおもしろくなった。挑戦者争いは、谷川・森下が好調で楽しみだし、降級者争いも、中原・米長が危ないとは、時代が移りつつあることを感じさせる...