自戦記

大山流の絶妙の受けを打ち破った泥沼流

将棋世界1983年1月号、米長邦雄棋王(当時)の自戦記〔第9期名将戦 対大山康晴十五世名人戦〕「厚味が逆転のモト」より。 私の将棋の特長は終盤にあると思っていたのだが、逆転のナントカという連載物を書いているうちに、逆転負けをすることが多くな...
タイトル戦の食事

第86期棋聖戦第4局対局場「高島屋」

棋聖戦第4局は、新潟市岩室温泉の「高島屋」で行われる。→中継「高島屋」は、250年前の江戸時代からの庄屋屋敷を本館に生かしながら木造りの美と粋を今に伝える泊まれる料亭。建物は国登録有形文化財の指定を受けている。 〔高島屋の料理〕高島屋の料理...
随筆

三浦弘行四段(当時)「今までの中で最大に待ったを許されたい事、否、恐らく生涯残念に思いそうな事があります」

将棋世界1994年6月号、三浦弘行四段(当時)のリレーエッセイ「待ったが許されるならば……」より。 高校二年生の時、クラスに学生にしては珍しく、非常に将棋に興味を持つ、アマ初段の生徒がいました。 彼は、当時奨励会二段だった私と、同じクラスに...
インタビュー・対談

山崎隆之六段(当時)への100の質問

近代将棋2005年4月号、「山崎隆之へ100の質問」より。1.将棋を始めて何年になりますか?18年です。2.将棋を最初に教わったのは誰からですか?父。3.好きな駒は何ですか?王様4.入玉は得意ですか?ノー。5.一番得意な持ち時間はどのくらい...
随筆

阪田三吉の憂鬱

将棋世界1973年1月号、故・五味康祐さんの随筆「ターチャンのこと」より。 中学2年(昭和10年)ごろ、北野中学生でターチャンという友人がいた。大阪で北野中学といえば秀才の学校である。ターチャンは西郷隆盛みたいに図体が巨きく、眉は黒々と太く...