観戦記

羽生善治棋聖の草履を履いていってしまうほど読みに集中していた三浦弘行五段(当時)

昨日からの続き。将棋世界1996年8月号、野口健二さんの第67期棋聖戦〔羽生善治棋聖-三浦弘行五段〕第1局観戦記「若武者、王者を粉砕す」より。 1筋を突き合って、普通は▲3八銀だが、羽生はノータイムで▲5八玉。「横綱が両手を広げているような...
観戦記

羽生善治七冠と三浦弘行五段のホテルニューアワジ決戦

将棋世界1996年8月号、巻頭グラビア「雪辱に燃える三浦、快心のスタート」より。 羽生善治棋聖に新鋭の三浦弘行五段が挑戦する第67期棋聖戦五番勝負は、6月18日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」にて行われた第1局で開幕した。 淡路島は昨年...
タイトル戦の食事

第86期棋聖戦第1局対局場「ホテルニューアワジ」

羽生善治棋聖に豊島将之七段が挑戦する棋聖戦第1局は、兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われる。→中継ホテルニューアワジは、淡路島に位置し、全客室より紀淡海峡から大阪湾を一望する絶好のロケーション。2011年には、ホテルニューアワジが神...
観戦記

「米長騎馬隊、長篠を疾走す」

将棋世界1986年2月号、鈴木宏彦さんの第24期十段戦〔米長邦雄十段-中原誠名人〕第5局観戦記「米長騎馬隊、長篠を疾走す」より。「この将棋のポイントを一つだけ教えてください」という記者の質問に、米長はノータイムで「▲1五歩(1図)。この仕掛...
絶妙手

「解けたら四段」と谷川浩司名人(当時)が認める次の一手

将棋世界1990年4月号、谷川浩司名人(当時)の連載自戦記「名人の読みと大局観」より。 今月は、まず次の一手から考えて頂こうと思う。 問題図は、6九の角で歩を取りながら△3六角成とされた局面である。 現在金桂得だが、飛と金に当たっている。△...