原田泰夫九段(2)

将棋ペンクラブ交流会では原田九段の挨拶が名物だった。

新潟のイタリア軒で見た関根名人に憧れ棋士を目指した話、加藤治郎門下内弟子の時代、木村名人と一緒に行った満州慰問は出だしとして定番。その後、将棋界の話題、世相、諸々の事柄へと話が展開される。

原田九段の話は面白く、あっという間に30分、40分たってしまう。

その間、交流会の参加者は対局の手を止めて話に聴き入っている。話を聴いている人達の目が笑っている。

皆、原田九段の話を聴くのを楽しみにしていたし、原田九段のことが好きだった。

※ちょうど湯川博士さんから電話が入り、これから原田泰夫遺墨展に一緒に行くことになりました。遺墨展は明日までです。

つづく