20年前の近代将棋

探し物をしていたら、突然、近代将棋1989年7月号が出てきた。ちょうど20年前の今頃の将棋界。ついつい夢中になって読んでしまった。

[カラーグラビア=今月の棋士=]

林葉直子女流王将 連続8期の偉業

[モノクログラビア]

○谷川、4連勝で名人防衛

○植山五段と中井女流名人が婚約発表

平成元年11月11日が結婚式。一並び

○ニューウェーブ12人(森内俊之四段の巻)

研究会の模様も写真に収められている、森内四段の相手はわからないが相矢倉。横に写っている羽生五段は先崎四段を相手に阪田流向飛車!

[特集]

「次世代のホープが名人戦最終局に挑む」

羽生善治五段と佐藤康光五段による名人戦第4局の徹底研究(対談形式)

[連載]

○谷川浩司「棋士の対局数」

年間対局が70局を超えると、移動日もあるので日程がかなり厳しくなってくるということを、計算で導き出している

○池崎和記「福島村日記」

○鈴木宏彦「若獅子戦第7局」

勝負師先崎、森下に快勝

○団鬼六「鬼六面白巷談」

○木屋太二「アマプロ勝ち抜き戦」

高田尚平四段-遠藤正樹アマ五段。この頃、遠藤正樹さんは学生だったが、既にアナグマンと呼ばれていた

○林葉直子「直子の将棋エアロビクス」

植山五段と中井女流名人の婚約発表に対する最上級の賛辞。名文。

○武者野勝巳「プロ棋界最前線」

大山会長勇退、二上新会長誕生など

○炬口勝弘「フォトエッセイ現代女流ライバル物語」

林葉女流王将vs中井女流名人

○湯川博士「若手棋士インタビュー」

脇謙二六段

○田中寅彦「悪い手はこうとがめろ」

初心講座

○中原誠「現代主流戦法の研究」

飛車先交換浮き飛車篇

○原田泰夫「名棋士の思い出」

渡辺東一名誉九段のこと。

○大山康晴「将棋一筋五十年」

升田式石田流と戦う

○斎藤栄「小説 天野宗歩」137

など。

内容のトピックスについては、今後機会があれば紹介してみたい。

裏表紙の広告は「強力わかもと」。桜田淳子が出ている。

この年のヒット曲は、Wink「愛が止まらない」、森高千里「17才」 、小泉今日子「学園天国」、美空ひばり「川の流れのように」 など。

森内四段はインタビューで、好きなタレント・歌手を、南野陽子、Winkと答えている。