名人戦第6局の対局場は東本願寺 渉成園。
東本願寺は、真宗大谷派の本山。
渉成園は、真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地で、門首の隠退所や外賓の接遇所として用いられてきた。 国の名勝に指定されている。
[歴史]
9世紀末に嵯峨天皇の第十二子 源融が奥州塩釜の風景を模して作庭した六条河原院の故地を、東本願寺が寛永18年(1641年)、徳川家光から寄進され、渉成園となった。 源融は光源氏のモデルともいわれている。
庭園は作庭時の姿を残すが、安政5年(1858年)・元治元年(1864年)の2度の罹災により焼失する。現在の殿舎は、慶応元年(1865年)から明治初期までに再建されたもの。(Wikipediaより)
浄土真宗は慶長7年(1602年)に、「准如を十二世法主とする本願寺教団」(現在の浄土真宗本願寺派)と、「教如を十二代法主とする本願寺教団」(現在の真宗大谷派)とに分裂する。
それに伴い、本願寺から東本願寺が分立し、現在の西本願寺と東本願寺にわかれた。
浄土真宗には10派あるが、 浄土真宗とするのは本願寺派のみで、他の派は真宗としている。
[昼食予想]
さて、今回の昼食予想は次の三つの要因から、困難を極める。
(1)古来より、浄土真宗および真宗の僧侶には肉食が許される
高野山では精進料理一筋だったが、今回は食事の制約がないといってもよい環境。
派は異なるが、築地本願寺(本願寺派)境内にある日本料理「紫水」のメニューには鴨うどんがあるし、期間限定でオープンされた「カフェ・ド・シンラン」では、十六雑穀米を使ったナスとチキンのカレーや自家製ソーセージなどが出されている。
昼食メニューに、どこまで渉成園らしい雰囲気を盛り込むか、あるいはこだわらないのかで、メニューが大きく変わってくる。
(2)「泉仙」か「ホテルグランヴィア京都」か
リンクした記事の「春の渉成園と粥膳」に、粥膳は「泉仙」で作られたとある。
「泉仙」京都本店は仕出し割烹。東本願寺とは取引実績がある。
一方、前夜祭はホテルグランヴィア京都で行われた。
「泉仙」からの昼食か、「ホテルグランヴィア京都」内料理店の昼食か、悩ましいところ。
(3)高級な昼食メニュー
最も予想を難しくしているのは、「泉仙」にしても、「ホテルグランヴィア京都」内料理店にしても、昼食向きメニューが高級である点。
1時間の昼食休憩には本格的すぎるメニュー。
「泉仙」メニューの一部
貴船 6600円
花背 4900円
比叡 3300円
清滝 5600円
高瀬 4300円
桂 2900円
1800~7300円
「ホテルグランヴィア京都」内料理店メニューの一部
○日本料理「浮橋」
浮橋弁当 4158円
京舞膳 5775円
○日本料理「京都吉兆」
松花堂弁当 6930円
○フランス料理「ラ・フルール」
ランチコース
ランチコース、アラカルトも有り
ブフェ中心、アラカルトも有り
ランチコース、アラカルトも有り
○寿司 四季
ランチコース、アラカルトも有り
ランチコース
[結論]
予想が苦しいが、二日間とも、「泉仙」の名人戦仕様の幕の内弁当と予想する。メニューにはないライトバージョンの幕の内料理。