オーソドックスな四間飛車の勝利

昨日の竜王戦挑戦者決定戦第2局は、森内俊之九段のオーソドックスな四間飛車(後手)が深浦康市王位の居飛車穴熊を圧倒して1勝1敗のタイに。

ネット中継も、

「後手の陣形を見たら、先手側に座っているのが嫌になりそうです」(屋敷九段)

「検討が終了したわけではないのだが、誰も先手側に座りたがらないため、駒が動かない」

「中川七段が『よし!』と先手側に座ったが、一手二手と進むととすぐに「うはー、確かに萎えます」。サジを投げてしまった」

と、終盤の控室の臨場感満点。

オーソドックスな四間飛車対居飛車穴熊の戦いの歴史を変えた一局なのかどうかはわからないが、それにしても森内九段の構想と指しまわしは凄かった。

居飛車穴熊に組ませても我が道を行く、中田功七段の三間飛車や櫛田陽一六段の四間飛車と同様、振飛車党のアマチュアには非常に喜ばれることだと思う。

ブログで前日の将棋の内容にはほとんど触れない私がこのように書いてしまうほど、インパクトがある一局だった。

第3局が楽しみだ。