「井口昭夫将棋観戦記選集 下」収録の1986年名人戦第3局、中原誠名人-大山康晴十五世名人戦の観戦記に、次のような一文がある。
庭先にネコがやってきた。あれっ?という表情で中原がそれを見ている。新緑が夕陽に染まり始めた。
一方、東公平さんの、1972年名人戦第7局、中原誠十段-大山康晴名人戦の観戦記には、次のような文がある。
回廊のガラス戸が一枚あいている。吹込むさわやかな風。あまい感触を楽しむ表情で名人が静かに読みふけっている。中原はこの時控室にいて何かを見ていたと昨日書いたが、実は、ネコ同士のけんかがあったのを、無邪気に笑いながら見物していたというだけだ。
中原十六世名人が、猫に関心があることは間違いないと思う。
********
林葉直子さんのブログが更新されている→人生いろいろ
たしかに林葉さんは、蕎麦と食べるときにさえ一味唐辛子を大量にかけるほど、辛いものが大好きだった。