王位戦第7局対局場「陣屋」

王位戦第7局対局場は、第6局に引き続き、神奈川県秦野市の「陣屋」。(→中継

「陣屋」は鶴巻温泉にある、将棋界でも有名な名門旅館。

鎌倉時代は、侍所別当であった和田義盛の陣地だった。

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鶴巻温泉は東京近郊にあり交通至便。

金曜日の夕方18:00に新宿を出発して、旅館に19:15頃到着して、一風呂浴びて20:00から宴会という手筋が可能な温泉郷だ。

湧き出る温泉の中にはカルシウムイオンが牛乳並に多く含まれており、神経痛、婦人病、外傷、胃腸病(飲用)などに効果があるという。

[食事]

部屋で食べる会席料理、炭火焼レストラン 源氏館の「やまと豚」を中心としたコース料理、食事と喫茶 賑い亭の料理など、バラエティに富んでいる。

それぞれ、対局時の昼食となりそうなメニューを抽出してみたい。

○源氏館

やまと豚ひつまぶし 1,690円

涼風サラダうどん 1,690円 

梅茶 820円

海苔茶 820円

蕎麦 820円

やまと豚 和風シチュー 980円

やまと豚 角煮 890円

○賑い亭

・天麩羅重 1,980円

・手さげ弁当 2,900円

[過去の昼食実績]

(「将棋棋士の食事とおやつ」のデータによる)

陣屋ではタイトル戦向けにメニューにない料理も用意しており、その代表例が「陣屋特製カレーライス」。辛口と甘口を選ぶことができる。

今月初旬の第6局と2008年の昼食の記録はないが、2005~2007年の陣屋で行われた王位戦では、全対局者が二日目の昼食に「陣屋特製カレーライス」を食べている。

二日目の昼食は「陣屋特製カレーライス」で決まり、と言っても過言ではないかもしれない。

一日目の昼食は、

2007年が両対局者とも「やまと豚のひつまぶし」。

2005年が羽生善治王位「うなぎ」、佐藤康光棋聖「きつねうどん」

2008年マイナビ女子オープンでは矢内理絵子女流名人「ビーフカレー」、甲斐智美女流二段「天ぷらそば」。

[昼食予想]

二日目の昼食は「陣屋特製カレーライス」ということで間違いないと思うので、一日目だけに焦点を当てたい。

深浦康市王位は、千駄ヶ谷では「冷やし中華」や「とろろせいろ」の採用率が高い。同じ路線で考えれば、9月30日までの季節限定メニュー「涼風サラダうどん」を注文する確率が高いのではないかと考えられる。

また、「やまと豚ひつまぶし」は、深浦八段(当時)が羽生王位から王位を奪取した2007年第7局の一日目の昼食なので、印象は良いということで、

深浦康市王位

第一候補:涼風サラダうどん

第二候補:やまと豚ひつまぶし

一方の木村一基八段の定番メニューは蕎麦なので、蕎麦系を候補にあげたい。

木村一基八段

第一候補:肉そば

第二候補:天ぷらそば

写真は「やまと豚ひつまぶし膳」3,290円

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「やまと豚ひつまぶし」1,690円は

先付(野菜ムース)

やまと豚ひつまぶし丼

薬味(ネギ、三ツ葉、海苔、山葵)

デザート

の構成からなるので、上の写真から

お造り山掛け

煮物(季節の炊き合わせ)

小鉢(酢の物)

を除くと「やまと豚ひつまぶし」になる。