女流棋士行きつけ・おすすめの店[渡辺弥生女流2級編]

日本将棋連盟女流棋士会「駒桜」のサイトの各女流棋士のプロフィール欄に書かれている「行きつけ・おすすめの店」探訪。

第20回目は渡辺弥生女流2級 。

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渡辺弥生女流2級の行きつけ・おすすめの店

→とちぎ屋さん

とちぎ屋」は、千駄ヶ谷にある創業60余年の蕎麦処。

とちぎ屋のサイトには、この店の名物”たぬき丼”が海林さだおさんの「あれも食いたい、これも食いたい」で紹介されているとある。

東海林さだおの弁当箱―自選・特選 あれも食いたい これも食いたい (朝日文芸文庫) 東海林さだおの弁当箱―自選・特選 あれも食いたい これも食いたい (朝日文芸文庫)
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:1995-04

連盟の対局時に出前をしている「みろく庵」は蕎麦屋+定食屋+居酒屋のキャラクターで、「ほそ島や」は蕎麦屋+中華そば+蕎麦屋のカレーの感覚だが、その二店に比べると「とちぎ屋」はオーソドックスな蕎麦屋の位置付けとなる。

食事は蕎麦とうどんと丼物、夜のつまみも蕎麦屋らしい内容。

たぬき丼自戦記

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日本将棋連盟が、東中野から千駄ヶ谷へ移転してきたのが1961年。

今では東京体育館や津田塾大学、国立能楽堂などのある文教地区となっているが、移転当時の1960年代前半は、千駄ヶ谷は都内でも有数の連れ込み旅館街だった。

終戦直後から千駄ヶ谷にでき始めた連れ込み旅館は1950年代に急増した。

これは、朝鮮戦争で都内に米兵が急増したことも大きな理由だったようだ。

その後、地域の反対運動や東京オリンピックへ向けての整備で、千駄ヶ谷の連れ込み旅館は減っていく。

私が初めて千駄ヶ谷の将棋会館へ行ったのは1987年頃になるが、その頃でも4~5軒残っていたような気がする。(現在は1軒もない)

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そういう意味で「とちぎ屋」は、連れ込み旅館街全盛期だった頃から千駄ヶ谷で店を営んできたわけで、歴史的にも貴重な店だといえる。

今度、千駄ヶ谷へ行くようなことがあったら、たぬき丼を食べてみたいと思う。

とちぎ屋のサイトには、日本将棋連盟が千駄ヶ谷に移ってくる前の時代の千駄ヶ谷の写真が掲載されている。→写真