将棋ペンクラブには新年会という行事はあるのだが、忘年会はない。
これは、毎年1月に名誉会長だった原田泰夫九段邸で新年会が行われていた歴史があり、その後も形を変えて新年会が続いていることによる。
強いていえば、先週の土曜日の将棋ペンクラブ会報発送と幹事会終了後の飲み会が忘年会にあたる。
ところで、その飲み会の後、私は湯川博士・恵子さんの家で更に飲むことになるのだが、将棋ペンクラブ会報冬号を湯川さんの家へ忘れてきてしまった。
本来ならブログで冬号の内容紹介を行うところだが、それができないのだ。
********
今から10年前、かなり面白そうな忘年会が行われていた。
近代将棋2000年7月号、マジシャンの小林恵子さん「本気十番勝負 マジシャンの忘年会」より。
(太字が小林恵子さんの文章)
忘年会の賞品の一番人気は、やはり師匠の「あなたのためにあなただけのオリジナルマジックを作ります券」だった。微差でアニメソングの大家、渡辺宙明先生の「あなたのために作曲します!券」が人気となっている。そして佐藤康光名人の扇子、木村晋介先生のプレゼントが続く。
この忘年会はプロマジシャンの忘年会で、ゲストも招かれる。
ちなみにゲストの木村晋介弁護士からのプレゼントは「2000年、一年間無料顧問弁護券」。
ドラゴンクエストで有名なエニックス出版部門からは「春から始まるマジック漫画の新連載にあなたの名前を使います券」、これ以外にも「カルビ肉20㎏」、「アライぐまラスカル巨大ぬいぐるみ」、「女性アイドルマジシャンのセーラー服」、「世界大会にて優勝したマジックを伝授券」など、バラエティに富んだ数々の賞品群。
別の年には、囲碁の武宮正樹九段による「あなたの為にタイトルを取ります!と裏書きされた扇子」、「人気マジシャンの無料出張マジック券」、「世界大会にて使用した衣装や道具を差し上げます券」、「女性マジシャンによる出張!手作りお弁当サービス。ステージ衣装であなたの会社へ手作り弁当をお持ちします券」もあったらしい。
最後は、私・緒川・秋元の大会優勝組による演技を披露した。ショーによって締めくくり、大忘年会は幕を閉じた。もちろんこの後も2次会、3次会と興奮覚めやらぬ面々の宴は続くのだが…
ミレニアムという言葉が流行していた10年前の忘年会。
個人的には、女性マジシャン手作りお弁当サービスがとても気になる。