テープ起こし

将棋ペンクラブ会報春号の新春対談テープ起こしが終わった。

通常であれば2月の作業になるが、今回は対談のスケジュールが早かったので年内で完了。

私が将棋ペンクラブでテープ起こしをやるようになったのは2002年1月のことだったので、テープ起こし歴8年ということになる。

回数にして年2回(対談と最終選考会)ずつなので16回。

私がテープ起こししたものを湯川博士さんへ送り、湯川さんが手直しして、それで対談出席者や選考委員へ内容確認するという手順。

はじめのうちは、何も判断せずにテープ起こしをしたほうが早いだろうと思い、かなり会話に忠実に起こしていたが、ある年から、この方法がいかに非効率的かということに気付き、今はそれぞれの会話の内容を頭の中でまとめ、文章になるような言葉に置き換えてテープ起こしをするようにしている。

人間の会話はそのまま文字にしてみると、文法的に変だったり、話が途中で切り替わって二度とそこに戻らなかったり、口語体だとしても文章にはなり難い会話が意外なほど多い。

逆に考えると、人と人が会って直接話をする場合は、綺麗な文章にはならないような会話をしていたとしても充分に意志の疎通をはかることができるということになる。

文章だけで意思を伝えるのは、ある意味で非常に大変なことだ。誤解も生じやすい。

やはり人間同士のコミュニケーションの基本は直接話をすることだと思う。

特に最近何かあったわけでもなく、これは私の以前からの持論なのだが、直接会話をすればすぐに済むことをメールでやりとりし、かえって物事を複雑化させているケースが世の中には多いのではないかと思っている。

メールはビジネスを効率化させているというが、そう言う意味で非効率化させている部分も多い。

それぞれの局面で、どのようなコミュニケーション手段を取るのが良いか臨機応変に判断できるようになれれば理想的なのだろう。

、、、と、今日はいつもの「将棋ペンクラブログ」らしくない記事になってしまった。