5月19日、バトルロイヤル風間さんと久しく飲んでいなかったので、「マイナビ女子オープン予選一斉対局公開抽選会」で待ち合わせることにした。
15:25
パレスサイドビルに到着。
15:30
喫煙所を探して歩いていると、石橋幸緒女流四段のお母様にバッタリと遇う。
「お久し振りです」ということで、お母様と一緒に、目の前にあったオーガニックな店「Kushi Garden」に入る。
15:31
「Kushi Garden」は有名な店らしい。
オーガニックだけあって、灰皿は置いていなかった。
私はオーガニックコーヒー、お母様は玄米コーヒーを注文する。
なぜか「痔」の話題で盛り上がる。(石橋幸緒女流四段もお母様も私も痔ではないので、誤解のなきよう)
15:35
オーガニックコーヒーと玄米コーヒーがやってくる。
濃い麦茶のような色をしていた。
ミルクは黄色っぽい。
「さすがオーガニック、濃厚な感じの生クリームですね」
と言うと、お店の女性が笑顔で、
「これは豆乳なんですよ」。
…
15:36
オーガニックコーヒーはマイルドで美味しかった。
石橋女流四段のお母様の話は面白いので、あっという間に時間が過ぎる。
15:55
お母様と別れ、会場の9Fへ。
受付で抽選番号「27」を渡される。
V9時代の巨人軍の森捕手の背番号だ、と思った。
バトルさんは既に到着していたので隣の席に座る。
バトルさんの抽選番号は「23」。
16:25
続々と来場者は増え、最終的には97名の参加となった。
16:30
抽選会開始。そして女流棋士が入場してきた。
里見香奈女流二冠、関根紀代子女流五段、長沢千和子女流四段、斎田晴子女流四段、山田久美女流三段、高群佐知子女流三段、本田小百合女流二段、早水千紗女流二段、藤田綾女流初段、安食総子女流初段、中村桃子女流1級、谷川治恵女流四段、宇治正子女流三段、北尾まどか女流初段、石橋幸緒女流四段、船戸陽子女流二段、松尾香織女流初段の17名。
女流棋士が(一人2枚ずつ)抽選番号を箱の中から選ぶ→抽選番号が当たった人は前へ出て、所定の場所にある紙袋から好きなものを選ぶ→袋の中には出場する女流棋士が書いた色紙が入っている→トーナメント表の右の枠から順に該当する女流棋士の名前が入っていく→色紙は抽選当選者がゲットできる
という方式。
トーナメントの枠は34名分なので、抽選に当たる確率は35%。
そういうわけなので、バトルさんと私両方当たる確率は12%、両方はずれる確率は42%。
さて、どうなるか。
意外とドキドキするものだ。
16:40
一番初めに引かれたのは「37」。
「ああ、ちょうど10番違いだ」
「ああ、14番違い」
私もバトルさんも、この辺は余裕だった。
16:50
中盤に差し掛かる。
「54」が引かれる。
「黒江の背番号」
「38」が引かれる。
「末次!」
私とバトルさんは、抽選番号と同じ背番号のV9時代の巨人軍の選手の名前の当てっこをしていた。
この辺でも、まだ当たるのではないかという希望は多量に持っていた。
17:00
週刊将棋 雨宮編集長の司会が面白い。
終盤。
「86」、「58」、「71」・・・・・・
バトルさんも私も沈黙に包まれている。
残り1枠。
始まった当初の当たる確率は35%でも、最後になると1/64である。
最後もハズレ。
バトルさんも私も当たらないという、確率42%の世界で幕は閉じた。
17:15
里見香奈女流二冠からのあいさつがあって、抽選会は終了。
無料でドキドキできて、何人もの女流棋士の話を聞くことができて、運が良ければ色紙ももらえる、素晴らしいイベントだと感じた。
17:20
抽選会の終了後、隣の部屋で名人戦第4局大盤解説会が開かれることになっていたが、予定通りバトルさんと飲みに出かける。
17:30
エレベータで下りてパレスサイドビル地下の居酒屋へ。
ようやくタバコが吸える。
バトルさんは焼きそばと牛乳という昼食で下痢をしているらしかった。
カレーライスと牛乳だったらどうだっただろうなどの話になる。
それにしても今日は「痔」だったり「下痢」だったりの話の展開だ。
18:30
バトルさんが週刊将棋編集部のOさんに電話をして、Oさんも合流。
Oさんとバトルさんは日本酒、私はウーロンハイ。
つまみは肉じゃが、モヤシニラ玉、チーズチキンカツ、黒糖ジンジャーポークなど。
将棋、文学、音楽、作家、女性のことなど様々な話題で、気がつくと20:30。
20:30
もう一軒行こうということになる。
知る人ぞ知る、パレスサイドビルの駐車場には軽トラックの屋台がやってくる。ここの酒やつまみが絶品なのだ。
…しかし、まだ屋台は来ていない。今日は22:00頃になるらしい。
それでは、ということで3人で9Fの名人戦第4局大盤解説会へ行くことにする。
「もうそろそろ終局が近いですよ」、と受付の人。
「どっちが優勢?」とOさん。
「羽生さんですねえ」。
中へ入る。
抽選会との相乗効果からか、200名以上の満員。
勝又清和六段の解説は小気味良く、里見香奈女流二冠の挙げる候補手も鋭い。
三浦弘行八段が盛り返したようだった。
三浦八段に1勝あげてほしいという会場の声なき想いから、解説も三浦八段が勝つための手順を中心に検討されていた。
私も三浦八段には勝ってほしい。
二転三転の形勢の変化があって、最後はどうやっても羽生名人の勝ちという局面になった。
22:00頃、惜しくも、三浦八段投了。
終局が近いと言われた局面から1時間30分も経っていたのだった。
第2局は別としても、バレーボールでいえば30-28のようなデュースを何度も繰り返した末に敗れたというような接戦続きだったと思う。
今回の名人戦を機に、三浦八段のファンが急激に増えたのではないだろうか。
22:05
解説を終わって引き上げてくる里見香奈女流二冠に、バトルさんとOさんが話しかける。
「普段もメガネかけるようになったんですか?」
質問ひとつにも、バトルさんのプロ意識を見ることができる。
里見女流二冠の笑顔。里見女流二冠の人気はこれからもどんどん高まっていくと思う。
22:10
パレスサイドビル駐車場の軽トラック屋台が到着していた。
椅子が出ていなかったので、今着いたばかりなのだろう。
絶妙な名人戦の終了時刻。
やや寒くなっていたので、3人とも焼酎のお湯割り。
Oさんお勧めのオムレツが絶品。厚焼きベーコン、牛すじ煮込みもA級。
23:30
散会。
本当に面白い一日だった。