「羽生善治名人は、物事の本質を捉える感覚が凄い」と、あらためて感じさせられた。
週刊将棋最新号の「海外普及の充実を目指す」より、10月9日に行われた「将棋を世界に広める会」主催のNPO法人化10周年記念シンポジウムで羽生名人が講演した時の結びの言葉。
「個々の力の素晴らしい会は、今後ますます発展してゆくでしょう。しかし私は、会の発展以前に、目的や責任に縛られず、活動される方々が充実感に満たされながら楽しく活動されることを望んでいます」
「将棋を世界に広める会」へ向けての言葉だが、各種の将棋普及活動をされている方々、支部の運営をされている方々、そして将棋ペンクラブについても同じことが言えるのだと思う。
これは現在の将棋ペンクラブ幹事の間での暗黙の雰囲気となっていることだが、会の理念やあるべき方向性などを今後どうしていこうなどと、あまり固くは考えずに、幹事がそれぞれ楽しみながら運営していき、その結果、将棋ペンクラブが良い形に進んでいければ幸せというスタンス。
全員がボランティアなので、楽しくなければ長続きはしない。
私がこのブログを始めたのも、将棋に関することを書き続けたかったことが理由だ。
自分のやりたいことをやって、その結果、間接的にでも将棋ペンクラブのためになれば僥倖という気持ち。
今日読んだ羽生名人の言葉は、私にとっては、涙がでるほど説得力があった。
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週刊将棋のこのレポートは、磯辺真季さんによるもの。
磯辺真季さんは、90%以上の確率で、以前、大阪で普及や執筆活動をされていた橋本真季さんなのだと思う。