男性の大厄は42歳とされ、凶事や災難に遭う率が非常に高いので十分な警戒を要するとされている。
厄年は数え年で計算するので(誕生日前の場合は2歳、誕生日を迎えている場合は1歳を足す)、今年は1970年生まれの羽生世代が大厄ということになる。
また、その前後1年間には前厄・後厄もある。
羽生世代が直面する厄年。
今日は、厄年と将棋の関係について考えてみたい。
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私の場合、大厄を乗り切ったと思った翌年(後厄)の1月、個人的な心痛が原因で急性十二指腸潰瘍となり、血便が3週間ほど続いた。
ビックリしたが、病院へ行くと入院させられそうなので、普段と変わらず仕事をしたり遊んだりしていた。
胃の上部から血が出ているような実感があった。食べ物は喉を通らなかったが酒は飲めた。
心痛によるものだったので、心痛がマヒした頃には自然治癒していた。
血便はあくまで結果で、そのような原因となった心痛が起きること自体が、厄年の厄年たる所以なのだと思った。
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昨年が大厄だったのは佐藤康光九段(1969年生まれ)。
今年の順位戦でA級復帰を決めたが、昨年は15年間在籍していたA級からB級1組に降級している。
また、羽生善治名人は、昨年の前厄に王将戦で敗れている。
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永世名人などの大厄の頃を調べてみた。
○木村義雄十四世名人
大厄の時は終戦直後で棋戦が行われていなかった時期なので、大厄の影響は調査不能。
○大山康晴十五世名人
前厄・大厄・後厄とも、名人、王将、十段、棋聖、王位の五冠王で全冠制覇中。いかにも大山名人らしい。
○升田幸三実力制第4代名人
前厄で九段戦(竜王戦の前々身)失冠、大厄で名人失冠。
これはこれで、升田九段らしい。
○中原誠十六世名人
大厄に名人失冠、前厄に王座失冠し大厄に王座奪還、後厄に棋聖奪取。
○谷川浩司九段
前厄で王位を奪取し後厄で王位失冠、大厄で棋王を奪取し後厄で棋王失冠。
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このように見ていくと、厄年が将棋(タイトル戦)に与える影響があるような、ないような、非常に微妙なところであることがわかる。
今年の名人戦は羽生善治名人と森内俊之九段の戦い。
二人とも大厄なので、厄年による勝敗の影響は計測不能ということになる。
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ところで、厄払いに男女で行くと神様がヤキモチを焼いてその二人は別れることになる、という言い伝えがある。
これは、私の場合、本当のことだった。