9月16日(金)の日記
7:00
起床。今日は、将棋ペンクラブ大賞贈呈式の日。朝風呂に入る。
9:00
ブログを1週間ほど書けなくなりそうなので、ブログ記事の書きだめをしなければならない。
一つのテーマからの派生形で数日分できそうなので、書き始める。
11:00
6回分の記事になればいいなと思っていたが、4回分にしかならない。
書きながら、ネット対局をしたり、いろいろなブログやtwitterやFacebookを見たりして、なかなかはかどらない。
14:30
どうにか20日までの記事を書きだめる。
20日に行われる王座戦第2局の食事予想が難しかった。
16:20
家を出発、会場の四谷へ向かう。
17:00
贈呈式会場のスクワール麹町へ到着。準備などを手伝う。
18:30~
贈呈式が開会される。
はじめに表彰式。
木村晋介将棋ペンクラブ会長から受賞者へ賞状と副賞が手渡される。
受賞者や作品へ思いを伝えながら賞状を授与する方式が木村流。
18:50~
続いて受賞者の方々からのスピーチ。
観戦記部門大賞の後藤元気さん。
後藤さんの受賞作は、奨励会時代の同門であった渡辺明竜王と糸谷哲郎五段のNHK杯戦。敗れた渡辺竜王と解説の阿久津主税七段と後藤さんの3人がトボトボと渋谷の街を歩くラストシーンが非常に印象的な観戦記だった。
後藤さんからは、観戦記への思い、NHK杯のこと、そして、今後は将棋の小説にもチャレンジしてみたいという話があった。
後藤さんの受賞を祝って、NHK出版の方々と奥様がお祝いに来られていた。
奥様はアイドル系の素敵な方だ。
(受賞作掲載号)
NHK 将棋講座 2010年 05月号 [雑誌] 価格:¥ 530(税込) 発売日:2010-04-16 |
(鈴木宏彦さんはスケジュールが合わなく欠席)
文芸部門大賞の塩田武士さん。
塩田さんは神戸新聞文化生活部の記者で将棋も担当している。
初めて将棋の仕事を担当した時(2008年王位戦 深浦-羽生戦)、記事の送信トラブルが発生、本当なら他の関係者と一緒に難局を打開すべき局面で、塩田さんはトイレへ駆け込み、「これ小説にしたらおもろいで」と思いついたアイデアをメモし続けたこと。
対局室で見た、張り詰める空気と「極限の集中」の美。
将棋が最高の題材であると確信し「盤上のアルファ」を執筆したことなどが語られた。
また、次回作も将棋に関係する作品であることが発表された。
塩田さんは、写真で見る以上にイケメンである。
塩田さんの受賞を祝って、講談社の編集者がお祝い来られていた。
盤上のアルファ 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2011-01-06 |
女神のタクト 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2011-10-27 |
技術部門大賞の金子タカシさん。
金子タカシさんの受賞作「寄せの手筋200」の元となった「寄せの手筋168」が刊行されたのが1988年、さらにその元になったのが将棋ジャーナルでの連載。それぞれの思い出が語られた。
また、金子さんは将棋ペンクラブ創立当時の幹事だった。「寄せの手筋168」が出版された時期が第1回将棋ペンクラブ大賞の頃であったこと、その頃は技術部門がなく受賞のチャンスがなかったこと、増補された「寄せの手筋200」が時を経て受賞できたことの喜びなどが語られた。
「寄せの手筋200」の帯には、渡辺竜王、森内名人、羽生三冠、谷川九段、佐藤九段の推薦文と、超豪華。
金子さんは、大学教授風の雰囲気。ものすごく将棋が強そうなオーラが出ているような感じがした。
寄せの手筋200 (最強将棋レクチャーブックス) 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2010-04 |
特別賞の貴志祐介さん。
貴志さんの「ダークゾーン」は、人間がゲームの駒にされるというSF的な設定で、殺された駒は相手の持ち駒となって甦る、王将も一方が四勝するまでは何度も復活するなど、将棋のルールを援用することにより、盤上の非情な戦いと心の葛藤が渾然一体として描かれている。
貴志さんからは、人間精神の暗黒面を抉ることが最大の眼目であったため、主人公(奨励会員)も大きな人間的欠陥の持つ部分があり、また主人公を通して見る三段リーグや奨励会も必ずしも肯定的な描き方ではなく、将棋界の関係者に不快の念を抱かれるのではないかという懸念を持っていたこと、そのような中で受賞が決まった喜び、などが語られた。
貴志さんの受賞を祝って、祥伝社など複数の出版社の編集者がお祝いに来られていた。
ダークゾーン 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2011-02-11 |
19:20~
最終選考委員の西上心太さんからの挨拶、最終選考委員の所司和晴七段の乾杯の音頭があり、パーティーが始まる。
棋士の来場も多く、田丸昇八段は、以前、貴志祐介さんと指導対局を指したことなどがあり、貴志さんのお祝いに来られていた。
また、神谷広志七段は、「ダークゾーン」の一節の台詞に非常に感銘を受けて、貴志さんのお祝いに駆けつけたとスピーチをされていた。
西川慶二七段は、塩田武士さんのお祝いに大阪から東京へ。
指導対局コーナーは、藤森奈津子女流四段と神田真由美銃流二段。
藤森奈津子女流四段のご子息の藤森哲也三段の四段昇段も決まったばかりで、お祝いの声が絶えなかった。
20:30
中締め。
20:40
それぞれ二次会へ。
今回はシルバーウィーク直前の影響か全体の参加者数がやや少なかったが、和やかでとても良い雰囲気だった。