将棋世界2002年6月号、野月浩貴五段(当時)の「野月浩貴の将棋散歩」より。
3月31日、子供スクールに羽生さんが来てくれることとなった。午前90名、午後83名の前で、子供の頃からの話や強くなる方法などを話してくれた。
代表の生徒との記念対局もあって、午前は天野健くんが六枚落ちで対局。これは惜しくも持将棋となってしまったが、午後の部では江口一輝くんが見事な寄せで金星を挙げた。
それぞれ1時間程の間だったが、子供たちは大満足。別れを惜しんで手をつかんで離さない子供たちに対し、「羽生だよ、羽生だよー」とオモチャにされながらも楽しそうな羽生さん。
何だかんだいっても2児の父。普段見ることのできない羽生さんの一面を覗いてしまいました。
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「羽生だよ、羽生だよー」と喜んで手を離さない子どもたちの姿が目に浮かぶ。
とても心温まる光景だ。
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自分が子供になったつもりで考えてみた。
「大山だよ、大山だよー」と言いながら手をつかんで離さない。
怖そうで、とてもできそうにない。
「升田だよ、升田だよー」
もっと怖そうで、遠目に見るだけだろう。
「花村だよ、花村だよー」
意外とできそうだ。不思議だ。
「加藤一二三だよ、加藤一二三だよー」
若い頃の加藤一二三九段にはできないが、今の加藤一二三九段にならできそうだ。
その場合だと「ひふみんだよ、ひふみんだよー」となるのか。
「木村だよ、木村だよー」
木村義雄十四世名人の場合でも木村一基八段の場合でもできそうだ。