意外と難しい将棋クイズ

将棋文化検定には絶対に出なさそうなだけれども、エピソード満載の問題ばかり。

将棋世界1990年3月号、「豆知識アレコレ」より。

クイズ

1.米長九段は奨励会時代にもし将棋がダメなら、何の世界にいくつもりだった?

①俳優 ②手品師 ③落語家

2.中原棋聖の少年の頃のニックネームは?

①ママゴト ②マコロン ③マッチ

3.谷川名人の五千円定跡とは?

①五千円分食べて対局にのぞむ ②五千円をお守りにする ③一人五千円会費で飲みにいき、自分だけ万札をいっぱいはらう

4.二上九段はなぜカラオケが好きなのか?

①唄うと将棋の調子がよくなる ②いずれプロをめざすため ③唄っている間は酒を飲まなくてすむ

5.羽生竜王が将棋以外で関心のあることは?

①東欧情勢 ②財テク ③歌手のウインク

6.島前竜王はミス川崎と知り合って婚約までの70日間、何回デートしたか?

①10回 ②20回 ③40回

7.屋敷四段が棋聖戦にそなえて合宿した。メンバーは?

①リコー将棋部 ②奨励会員 ③若手棋士

8.はっきりものをいう先崎四段の一番こわい人は?

①女流棋士の林葉女流王将 ②同門の中川四段 ③師匠の米長九段

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正解

1.③落語家

米長永世棋聖が奨励会時代に将棋がダメなら進もうと思っていた道は落語家だったという。

このクイズで初めて知った。

2.②マコロン

中原誠十六世名人の子供の頃のあだ名はマコロン。

「まころん」は子供の頃よく食べたお菓子。イタリアで生まれたマカロンがフランスへと渡って発達し、それを食べた日本の菓子職人が明治時代に日本独自の形で作ったものが「まころん」。現在では名古屋と仙台に「まころん」を製造する会社があり、両社とも80年以上前に創立されている。宮城県で「まころん」は昔からあったお馴染みのお菓子であり知名度は非常に高かった。

宮城県塩釜市出身の中原誠十六世名人のあだ名が「マコロン」になるのは自然の流れだったと言える。

3.③一人五千円会費で飲みにいき、自分だけ万札をいっぱいはらう

例えば、大阪キタのミニクラブに10人で飲みに行って、15万円の勘定だったとする。

そうすると、谷川名人(当時)は、一人5,000円ずつ集めて、残りの105,000円は谷川名人が支払う、という定跡。

4.③唄っている間は酒を飲まなくてすむ

二上達也九段は大のカラオケ好きで”マイク二上”と呼ばれている。この理由は、どう見てもジョークとしか思えないところだ。

5.①東欧情勢

1990年は、東欧情勢が大きく動いていた頃。Winkの大ヒット曲「愛が止まらない」は、まさしくこの頃発売となっている。当時見ても、今見ても、私の中では非常に評価の高いアイドルグループだ。

6.③40回

70日間で40回だからすごい頻度だ。とはいえ、決まる時はこのようなもの。

羽生善治三冠が最も印象に残っているタイトル戦(最終回)

7.①リコー将棋部

屋敷伸之九段はリコー将棋部の師範を務めている。

8.①林葉直子女流王将

この話を読めば、そのことがよく分かる。→林葉直子女流名人(当時)「私の愛する棋士達 先崎学五段の巻」