将棋ペンクラブ交流会の一日(2013年その2)

10:15

鈴木環那女流二段が来場。

田園調布か成城学園の若奥様のような女性も一緒だ。

あとで聞くと、三浦弘行八段ファンの将棋女子Kさんで、電車の中で鈴木環那女流二段に遭遇したということだ。

10:16

鈴木環那女流二段には、将棋ペンクラブ会報春号の新春対談のゲストとして登場していただいている。

その時に、今年の交流会にも顔を出していただくようお願いをしていたのだが、この日の午後から大井町で駒桜イベントがある中、鈴木環那女流二段は駆けつけてくれた。

10:18

Kさんと八枚落ちを指す。

Kさんは将棋を指し始めてからそれほど間もないのに、しっかりとした指し回し。

駒をどんどん突っ込んでいくことを覚えれば、鬼に金棒だ。

私は敗れて、Kさんはもう一局指したあと櫛田陽一六段の指導対局へ。

10:32

今年も渡辺明竜王、森内俊之名人、羽生善治三冠、佐藤康光九段、青野照市九段、三浦弘行八段など、会員のプロ棋士から色紙や扇子、サイン入り著作を交流会の賞品として寄贈いただいている。

毎年毎年、本当に有難いことだ。

10:33

鈴木環那女流二段は会場で色紙を書いていた。

色紙の色が桃色がかっていたり虹色だったり、とても綺麗。

そして、師匠の故・原田泰夫九段譲りの達筆。

このコラボレーションが、えも言われぬ艶やかさを醸し出している。

たまたま隣にあるのは三浦弘行八段の色紙。

こちらも、三浦弘行八段らしさが全体からフルに放出されているような色紙だ。

鈴木環那女流二段の色紙とは全く違うベクトルの魅力に溢れている。

こうやって色紙を並べてみると、個性がより強調されて、とてもいいものだと思う。

その下の「はみがき ありがとう」はバトルロイヤル風間さん著の絵本。

はみがきありがとう
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2012-08

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10:35

名古屋から、特に木村一基八段ファンである、平成の天女、Hさんが到着。

Hさんには昨年の将棋ペンクラブ会報に、交流会のレポートを書いていただいている。

Hさんは鈴木環那女流二段やKさんと談笑して、そののちに外出。

Hさんが会場に戻ってくるのは16時過ぎのこととなる。(将棋以外のことで外に出ていたという)

出入り自由なのも将棋ペンクラブ交流会の特徴。

10:40

鈴木環那女流二段からの来場者へのあいさつ。

昨年よりもペースは遅いが、会場には30名ほどの来場者の方々。

10:45

会員のOさんがニコニコしながら到着。

手には、3年前のNHK将棋講座(鈴木環那女流二段が表紙の号)が。

Oさんは、とてもニコニコしながら鈴木環那女流二段にサインをお願いしていた。

Oさんのブログでの、この時の模様の記事

10:47

鈴木環那女流二段と湯川博士さんが話をしている席へ私も加わる。

思い起こせば8年前、将棋ペンクラブ・世界に将棋を広める会共催で「原田先生を偲ぶ会」を行った際、まだ17歳だった鈴木環那女流2級に私は手品をやっているのだった。

原田泰夫九段(5)

それはともかく、将棋ペンクラブ交流会の名物だった、鈴木環那女流二段の師匠である故・原田泰夫将棋ペンクラブ名誉会長のあいさつの話となった。

原田九段の講演やあいさつは、非常に面白く、あらゆるところから依頼を受けていた。

毎回、よく出てくる定番の部分と、新たに挿入される話題のバランスが絶妙で、原田節は多くの人を魅了していた。

たとえば将棋ペンクラブ交流会でのあいさつも40分くらい続くことも珍しくなかったが、その間、来場されている方々は皆対局を中断し、話に聞き入っていた。

私「あのあいさつを、35分か40分くらいのところで『原田先生、そろそろお時間が・・・』と止める役が博士さんだったんですよね」

湯川「そうなんだよ。俺が止めに入らなきゃ、原田先生は何時間でも話しちゃうからなー」

鈴木 (笑)(笑)(笑)

私「原田先生の話は、新潟のイタリア軒で関根名人の和服姿に憧れた子供時代から始まることが多かったですからね」

鈴木「わあー、そうだったんですね」

鈴木環那女流二段のプロ入りの翌々年に原田泰夫九段は亡くなられているので、鈴木環那女流二段は原田泰夫九段の講演やあいさつを聞く機会は意外と少なかったと思う。

私「加藤治郎先生の門下となった頃の話もよく出てきました。将棋大成会練成会という言葉も定番でしたね。あと、木村義雄名人と一緒に行った中国戦線の慰問」

鈴木「ほかには?」

私「『原田のポン友、白樺の君 加藤博二八段、五十嵐豊一八段』ともよく話をされていました。あと『界道盟』、『礼儀作法も実力のうち』」

湯川「逆に、いつもの定番の話が出てこないと、お客さんが承知してくれない」

私「あと、『原田の話は桂馬のようにあっちへ飛んだりこっちへ飛んだり』」

鈴木環那女流二段は、師匠の思い出話に真剣にうなずいたり笑ったり。

鈴木環那女流二段は、人から話を引き出す達人だと思った。

11:10

鈴木環那女流二段は、駒桜の会場へと向かう。鈴木環那女流二段、ありがとうございました。

11:20

加藤桃子女流王座のお母様が来場。

(つづく)