塚田泰明八段(当時)のディズニーランド

将棋マガジン1990年2月号、塚田泰明八段(当時)の「懸賞 次の一手」より。

 先日、東京ディズニーランドへ行った。

 ここへは、結構行っていて、ひまつぶしに数えてみたら、この時が通算10回目だった。

 誰しもが1回は行ってしまうディズニーランドだが、私は何故だかここが好きで、例え混んでいてあまり乗り物に乗れなくても、この中を散歩しているだけで、妙にのんびりして落ち着いてしまう。

 非現実的な世界に浸る事ができるからなのかもしれない。

 ディズニーランドでの基本は、やはり「スペースマウンテン」である(と思っている)。

 だから、すいている時は、最初と最後にスペースマウンテンに乗るのが、私の定跡になている。スペースマウンテンは暗い所を走るジェットコースターなのだが、人によっては暗い所を走る事に恐怖感を持つらしく、明るい所を走る「ビッグサンダーマウンテン」の方がいいという人もいる。

 私はスペースマウンテンの方が好きなのだが、まあ、基本的にジェットコースターが駄目な人には、この議論は意味がないが。

 その他私のお勧めは、「カリブの海賊」「ジャングルクルーズ」「ホーンテッドマンション」そして新しくできた「スターツアーズ」というところだ。いずれも「乗る」イベントなのだが、その内、ジャングルクルーズは案内役のお兄さんかお姉さんがいて、その人の力次第で面白さが随分違う。これに乗るのは案内役の方が疲れていない早い時間がいいかもしれない。で、面白かったら案内役の方に拍手を贈る事を忘れないようにするのがポイントだ。

 クリスマスから新年にかけて、ディズニーランドは混んでいるのだろうが、寒い所の嫌いな私は、冬場にはあまり行く気が起こらない。

 11回目、は来年の春頃になりそうである。

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東京ディズニーランドがオープンしたのが1983年4月。

塚田泰明八段(当時)が1989年12月の段階でディズニーランドに10回行っていたということは、6年半で10回。

驚くほど多いというわけではないが、かなりなハイペースであることは間違いない。

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ディズニーランドあるいはディズニーシーへ行く時、男性は次の三通りのタイプに分かれる。(お父さんが小さな息子さんを連れて行く場合を除く)

  1. 女性と一緒でなければ行きたくない。
  2. 男だけでも行ける。
  3. 一人でも行ける。

私はどう頑張っても1だった。

2、3は、ディズニーランドの達人・名人クラスと言っても良いだろう。

当時の塚田八段は独身。塚田八段がどのような態勢でディズニーランドへ行っていたかが興味深いところだ。