近代将棋2002年11月号、渡辺明四段(当時)の連載自戦記「18歳高校生棋士 トップを狙え!」より。
もうすぐ2学期が始まって1ヵ月になります。大学に行かない自分にとって学校で授業を受けるのはこの2学期で最後になります。有意義に過ごせればいいなと思っています。
さて、写真を見て頂ければわかるのですが、2ヵ月程前に坊主にしてしまいました(写真を撮ったのは坊主にして1週間後くらい)。夏なので短くしようと思ったのと、気合いを入れるためです。10年以上髪型を変えていなかったので、会う人会う人にいろいろ言われました(笑) しばらくはこんな感じでいこうかなと思っています。
(以下略)
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渡辺明四段(当時)がどのような髪型だったかというと、Beforeが下の写真(近代将棋2002年4月号)。
After、坊主にして1週間後の写真が次の写真(近代将棋2002年10月号)。
今と変わらない……
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つまり、渡辺明二冠は2002年の夏休みから今の髪型に変わったということがわかる。
同様に、渡辺明二冠は18歳の時から顔があまり変わっていないこともわかる。
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故・山口瞳さんは、中原誠十六世名人がまだ20代前半の頃、「中原名人は40歳を過ぎても今と顔が全く変わらないだろう」と予言して、その通りになった。
これは、中原名人が若い頃から老成した雰囲気を持っていたからで、そのようなタイプの人は顔が変わらないというのが山口瞳さんの持論だった。
そのような意味で言えば、渡辺二冠も10代の頃から老成した雰囲気を醸し出していると言われていたので、顔が変わっていないのは山口瞳さん流には当然のこととなるのだろう。