NHK杯戦の優勝カップ

将棋世界1983年5月号、NHKプロデューサー(当時)の沢みのるさんの第32回NHK杯争奪決勝戦〔中原誠十段-青野照市七段〕「中原十段、三回目の優勝飾る」より。

 NHK杯戦の優勝カップは純銀製である。盃の外側に王将の駒と将棋盤の目が浮き上がっているデザインが評判いいが、何しろ30年以上前に作られた由緒ある品物だ。今回の決勝戦の放送のタイトルバックでは、この優勝杯をゆっくり回転させながらアップで写してみた。第1回の木村義雄名人以下、歴代の優勝者の名前が全部台座に彫りこまれている様子がおわかり頂けたろうか?

 過去31回の優勝記録は大山名人の7回、加藤(一)名人の6回が群を抜き、升田九段、丸田九段の3回がこれに続く。そして今期、中原十段が青野七段を制して3回優勝組に名を連ねることになったのである。しっかりと優勝杯を手にした中原十段の笑顔はあくまで晴れやかだった。ゆったりとした和服姿がまたひとまわり大きく見えた。

(以下略)

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NHK杯戦の優勝カップは間近で見たことがあるが、重厚感溢れる本当に見事な優勝杯だ。

それとともに、古さを感じさせないデザインなので、1983年時点で30年以上前に作られたと聞くと、そんなに古かったのかと意外な感じにさせられる。

考えてみればNHK杯戦は1951年度から始まっているので、64年前に作られたものなのだ。

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この後、大山康晴十五世名人は1回、加藤一二三九段も1回、中原誠十六世名人は3回優勝している。

現在までNHK杯戦で優勝した棋士は次の通り。

羽生善治名人 10回
大山康晴十五世名人 8回
加藤一二三九段 7回
中原誠十六世名人 6回
升田幸三実力制第四代名人 3回
丸田祐三九段 3回
森内俊之九段 3回
灘蓮照九段 2回
佐藤康光九段 2回
(1回)
木村義雄十四世名人
塚田正夫名誉十段
米長邦雄永世棋聖
渡辺明棋王
郷田真隆王将
谷川浩司九段
原田泰夫九段
大友昇九段
有吉道夫九段
内藤國雄九段
大内延介九段
田中寅彦九段
丸山忠久九段
久保利明九段
三浦弘行九段
先崎学九段
前田祐司八段
山崎隆之八段
櫛田陽一六段

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準優勝の棋士は次の通り。

加藤一二三九段 4回
羽生善治名人 3回
升田幸三実力制第四代名人 3回
中原誠十六世名人 3回
米長邦雄永世棋聖 3回
内藤國雄九段 3回
灘蓮照九段 3回
二上達也九段 3回
大山康晴十五世名人 2回
塚田正夫名誉十段 2回
糸谷哲郎竜王 2回
渡辺明棋王 2回
森内俊之九段 2回
佐藤康光九段 2回
森雞二九段 2回
島朗九段 2回
(1回)
郷田真隆王将
大野源一九段
丸田祐三九段
花村元司九段
加藤博二九段
山田道美九段
関根茂九段
大内延介九段
青野照市九段
真部一男九段
中村修九段
南芳一九段
塚田泰明九段
先崎学九段
村山聖九段
屋敷伸之九段
丸山忠久九段
久保利明九段
行方尚史八段
中川大輔八段
鈴木大介八段
伊藤果七段
堀口一史座七段

 

 

 

 

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