森信雄六段(当時)「インターなんとかゆうのを、ワシもやってみたいねえ」

今日放送のNHK杯テレビ将棋トーナメント、糸谷哲郎八段-千田翔太五段戦の解説は、両対局者の師匠・森信雄七段。

森信雄七段はNHK杯戦の解説は初めての登場となる。

今からとても楽しみだ。

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将棋世界1997年3月号、大崎善生編集長(当時)の「編集部日記」より。

1月4日(土)

 森信さんにTEL。最近森さんが飼いだしたパグチビ柴の話を聞いているうちに私も犬を飼いたくなってきた。そういえば滝さんの家にも可愛いウィリッシュコーギーがいた。「あんなあ、大崎さんに飼われたらなあ、犬かわいそうやで」 「森さんに飼われるよりゃ、なんぼかましやろう」 「あんなあ、ワシは毎日、犬のフンを拾いながら暮らしとるんや。それとなあウチにはうちのがおるんや。大崎さんとこおらんやろ」 「うちのを先に手配した方がええかなあ」 「ま、それも無理やろ」

将棋世界1997年4月号、大崎善生編集長(当時)の「編集部日記」より。

1月31日(金)

 いつもは連盟職員大勢で志賀高原へスキーに行くのだが、今年は私は大阪へ行くことにした。「インターなんとかゆうのを、ワシもやってみたいねえ」と森信さんがいうので、それを接続するためだ。それとパグとチビ柴に挨拶しなければならない。という訳で3日間、森さんの家で遊ぶ。柴犬のラッキーはとても可愛く賢くて、こちらにコンピュータを教えたくなった(笑)。

将棋世界1997年5月号、大崎善生編集長(当時)の「編集部日記」より。

3月1日(土)

 とうとう仔犬をかってしまった。ロングコートチワワという毛の長いチワワで踏んづけたらつぶれる程に小さい。なかなかの器量よし。名前はまだない。

3月18日(日)

 森信さんが我が家に。クーという情けのない名前のついた仔犬とペロペロと顔をなめあっている。四つんばいになって顔をつきだす森さんはなんだかムツゴロウさんみたいや。

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大崎善生さんの家でクーを相手に四つんばいになって顔をつきだす森信雄六段(当時)の姿が目に浮かんできそうだ。

森信雄七段の温かさが伝わってくるような感じがする。

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森信雄六段がこの頃飼いはじめたパグは「トビオ」、柴犬は「ラッキー」と名付けられた。

しかし、その後、トビオとラッキーはそりが合わず、森信雄六段は悩んだ末に奥様のお父様の家にラッキーを預けることになる。

トビオは2013年に、ラッキーは2010年に亡くなっているが、トビオはパグの平均寿命をかなり上回り、ラッキーは柴犬の平均寿命ほどと、それぞれ大往生を遂げている。

トビオ、さようなら(森信雄の日々あれこれ日記)

村山聖アーカイブ、ラッキーの命日 2,26(森信雄の日々あれこれ日記) 

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私の今までの人生の中で関わりの深かった犬というと、小学生の頃の雑種のコロ、中学・高校の頃の隣家の柴犬のコロ、大人になってからのシェットランド・シープドッグのペコ。皆、優しくていい犬ばかりだった。

今日の記事のような内容だと、無理な話ではあるけれども、本当にコロ、コロ、ペコに会いたくなってくる。