飯島栄治四段(当時)「情けねー」

将棋世界2001年10月号、飯島栄治四段(当時)の「創作次の一手 解答と解説」より。

 8月の5日から9日まで千葉の海に遊びに行ってきた(合宿のつもりだったのだが…)。メンバーは橋本四段、佐々木四段、阿久津四段、松尾四段、千葉四段、伊藤二段、後藤1級、元奨励会の河上君と豪華な面子。

 これだけ男がそろうと食べ物が心配になってくるが、そうなってしまった(泣)。初めの2日はちゃんと料理を作っていたが、最後の丸々2日はすべて外食という事になってしまった。買った豆腐や卵もあまり使わず捨てる羽目になる(情けねー)。結果、お酒を飲んだ事しかあまり覚えてない(笑)。

 海は5日間で1日も晴れの日がなく、波も高く、暑いのかよく分からない気候。日頃の行いが、そのまま現れてしまった。そして、9人ということもあり、汚れもひどかった。海の砂をそのまま家に持ってくる状態(ひどすぎる)。初日と最終日を比べると家が全く変わってしまっていた(途中で帰った3人は少し掃除していってほしかったなー)。

 案の定停電あり、花火大会あり、忘れ物あり、といろいろたいへんで疲れたが、楽しかった。次もネタがなかったらこの合宿の話の続きでもしようかなー(笑)。

(以下略)

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飯島栄治四段、橋本崇載四段、佐々木慎四段、阿久津主税四段、松尾歩四段、千葉幸生四段、伊藤真吾二段、後藤元気1級、元奨励会の河上雅史さんという面子の旅行。(段級位は当時)

飯島四段は「これだけ男がそろうと食べ物が心配になってくる」と書いているが、これだけ男がそろったらむしろ外食のほうが心配がないように思える。

これは、家事には全くマメではない私だけの感じ方かもしれないが。

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大学時代、自分で料理を作って食べていた時期があった。

歩いて10分のところ広尾の明治屋があったので、様々な食材は手に入った。

はじめは少しワクワクしながら料理を作っていたのだが、半年でやめてしまった。

決定的な理由は、外で食べた方が美味しいから。後片付けが面倒ということもあった。

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カマンベールチーズ、クリームチーズ、ブルーチーズ、普通のプロセスチーズ、このうちどれがご飯に合うか、を試したのも、自炊をしている時期だった。

普通のプロセスチーズのみが絶妙で、他のチーズはご飯に合わないという結論となった。

ケンタッキーフライドチキンとご飯が合うかどうかも試したことがある。

結論は合わない。

これは、ご飯のおかずとしては味が薄いという理由だった。

逆に言えば、ケンタッキーフライドチキンは、ご飯やパンがなくてもフライドチキン単体で食べて満足感を得られるような絶妙なバランスの味になっていることに、この時に気付いた。

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そもそも、ご飯とケンタッキーフライドチキンという組み合わせを考えること自体、いかに自炊から逃避していたかが分かる。

どちらにしても、男が9人も集まれば、この時の千葉県での合宿のような展開にならない方が不思議だったと思う。