郷田真隆八段(当時)「付き合う女性は、価値観が同じ人がいい」

将棋世界2001年1月号、加藤昌彦さんの「あほんだら、アウトロー 〔勝敗を超えた輝き 郷田真隆八段〕」より。

 郷田といえば棋界きっての男前で知られているが、内面も男っぽいところがあり、軟弱さは全然感じない。郷田が結婚したら亭主関白になるだろうと思った。ジャズシンガーの阿川泰子が好きなタイプというから、知性的な美人が好みかもしれない。

「イヤ、別にそんな事はないですよ」

「そういえば以前、西田ひかると噂になり、スポーツ紙に出ましたね」

「はぁ。でも対談で1度会ったきりで、それから会ってないんです」

「それはイカン、電話でもなんでも、ガンガン攻めんとアカンで……」

 私は興奮し、大阪弁を連発してしまう。

「関係者がいっぱいで、電話番号は聞けませんでした」

 郷田も少し残念な様子だった、かな、

 将棋では1回目のチャンスは見送れというが、これをある棋士は恋愛にも応用した。

「将棋は必ず2回目のチャンスがくるけれど、恋愛ではいつも2回目のチャンスがこない」 ある棋士はボヤくことしきりである。

 まぁ、郷田はまったく心配ない。心配なのは私のほうか……。

 付き合う女性は、価値観が同じ人がいいと郷田は語っている。難しい事ではない。例えば道端に小さな花が咲いていて、それをふたりが”きれいだね”って言い合えるような、細やかなものでいいのだ。そして、郷田は好きになると、その女性だけを大切にする人だ。軽い付き合いだと、自分が逆に辛くなってくる。郷田は、仕事、恋愛、趣味なんでも熱中すると、一つの事にエネルギーが集中してしまうところがある。だから軽い恋愛なんて、郷田には興味がなく、どうって事もないのである。

(以下略)

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以下の写真は、加藤昌彦さんの「あほんだら、アウトロー」に掲載された郷田真隆王将の少年時代の写真の一部。(写真をクリックすると大きくなります)

郷田少年1

お父さんが勤務する製菓会社のイメージモデルを務めた小学校低学年の頃。名札には「もりなが はじめ」と書かれている。

郷田少年2

郷田少年3

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昨日、郷田真隆王将の結婚の報道があった。王将戦を主催するスポーツニッポンのスクープ。

将棋界最後の大物独身 郷田王将が結婚!大島優子似8歳下女性と(スポーツニッポン)

去年の三浦弘行九段、そして今年の郷田真隆王将と、超大物独身棋士が結婚をする流れが続いている。

大島優子さんに似ていて笑顔が素敵な癒やし系、ということなので、本当に素晴らしい女性なのだと思う。

新郎・新婦を心から祝福したい。