羽生善治棋聖に斎藤慎太郎七段が挑戦する棋聖戦、第3局は静岡県沼津市の「沼津倶楽部」で行われる。→中継
「沼津倶楽部」は、ミツワ石鹸二代目社長・三輪善兵衛(1871〜1939)の別荘として大正初めに建設された本格的な数寄屋造りの建物。建設された当時は、全室が茶室になっていたという。
大戦中は陸軍省、後に大蔵省を経て、地元の名士へと受け継がれ、2006年、新たに会員制のゲストハウスとして再興されました。ご
第二次世界大戦中は陸軍省、戦後は大蔵省管轄の時期があったが、1946年、当時の沼津市長・勝亦干城が有志を募り、大蔵省からこの建物を取得し、「社団法人沼津倶楽部」が設立される。
当時の沼津市は大半が焼け野原となっていたため、沼津倶楽部での会合が多く持たれたようだ。
沼津倶楽部はその後、料理が好評だったため割烹料理店となるが、経営が立ちいかなくなり、空き家として放置されていた時期もあった。
2006年に、老朽化の進んだ建物を改修・増築し、新たに、会員制のゲストハウス「千本松・沼津倶楽部」として再興されている。
和館は歴史的な価値のある数奇屋建築で、国の有形文化財に登録されている。
和館に隣接する宿泊棟は近代和風建築の巨匠、渡辺明氏の手になるもの。客室はわずか8室のみ。
〔沼津倶楽部の料理〕
沼津倶楽部には「割烹 映」が常設店としてオープンしており、沼津港直送の新鮮な魚介を中心に、素材の滋味を引き出した四季折々の和食を楽しむことができる。
〔沼津倶楽部での昼食実績〕
将棋棋士の食事とおやつのデータによると、沼津倶楽部での昼食実績は次の通り。
2013年棋聖戦
羽生善治棋聖…ビーフカレー ●
渡辺明竜王…ビーフカレー(甘口)◯
2014年棋聖戦
羽生善治棋聖…カレーライス ◯
森内俊之竜王…カレーライス ●
2015年棋聖戦
羽生善治棋聖…きつねうどん おにぎりセット ◯
豊島将之七段…天ぷらそば おにぎりセット ●
2016年棋聖戦
羽生善治棋聖…もりそば おにぎり(梅)●
永瀬拓矢六段…にぎり寿司(さび抜き)○
〔昼食予想〕
2014年まではフランス料理店が常設店だったが、2015年からは日本料理店が常設店。昼食メニューは和食メニューが中心と考えられる。
羽生善治棋聖が第1局以来のきつねうどんを採用するか、斎藤慎太郎七段の牛肉系メニュー(第1局:淡路島牛丼、第2局:牛ヒレカツカレー)が継続されるのか、がポイントとなる。
予想は次の通り。
羽生善治棋聖…きつねうどん おにぎりセット
斎藤慎太郎七段…すき焼き重