2020-06

インタビュー・対談

神谷広志六段(当時)「後任は元王将のN七段と昨年暮れに富士山で有名になったK五段(別に名前を隠す程でもないが)」

将棋世界1993年8月号、神谷広志六段(当時)の「東西奨励会成績」より。  滝、松浦の名物幹事からバトンタッチされて8月で4年になる。厳しい神谷と甘い大野、二人でアメムチコンビなどと某誌に書かれたこともあったが、実際には私の方がより甘い人間...
自戦記

深浦康市四段(当時)「実はこういう手、好きなんです」

将棋世界1993年8月号、深浦康市四段(当時)の第12回早指し新鋭戦決勝〔対 豊川孝弘四段〕自戦記「四段同期の戦い」より。  4月に8局。5月2局。これが今期の私の対局数。更に6月は2局しか対局がつかない。  4月は忙しかった。さすがに月8...
自戦記

谷川浩司二冠(当時)「ただ、羽生棋王の自信満々の手つきが、どうも気になる」

羽生善治王座・棋王に竜王位を奪われて二冠となった谷川浩司棋聖・王将が、三冠復帰をかけて羽生三冠に挑んだ棋王戦五番勝負。 最終局の第5局、両対局者が自戦記を書いている。 将棋マガジン1993年6月号、羽生善治棋王(当時)の第18期棋王戦五番勝...
読む

羽生善治棋王(当時)防衛の夜に届いたバラの花束

将棋マガジン1993年6月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳」より。  棋王戦五番勝負の最終局を観戦した。羽生善治三冠王の対局を見るのは、羽生が挑戦者になった前々期の同じ五番勝負以来だから、ちょうど2年ぶりのことである。  たまに将棋会館で顔を...
講座

目の前で天ぷらの油が燃え上がっている時に、台所にある消火器を使うのではなく、物置に置いてある消火器を取りに行くような絶妙手

近代将棋1993年9月号、五十嵐豊一九段の「手の見つけ方、考え方」より。 「遊びゴマ」とは、盤上にあって、活躍できないでいるコマのことである。このようなコマをこしらえて、形勢が有利に展開するわけはない。常に遊びゴマを作らぬよう心掛けるだけで...