棋士のエピソード

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「僕の対局には、記録係がなかなかつかなくてね」

将棋マガジン1988年10月号、「公式棋戦の動き」より。〔全日本プロトーナメント〕延々 何と17時間 本棋戦の持ち時間は3時間。したがって、夕食前に決着がつくのが相場だが、7月27日に行われた長谷部-森内戦は、すさまじい延長戦だった。 まず...
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森下卓六段(当時)の絶大な信用力

将棋マガジン1990年1月号、河口俊彦六段(当時)の「対局日誌」より。 夕食の時間になったので、外へ出ようとしたら、入口で、女流棋士4人と若手棋士4人のグループが、10mぐらいの間隔を置いて、それぞれ相談している。これからどうしようというわ...
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羽生善治四冠(当時)の「私より佐藤さんの名前を先にしてくださいね」

将棋ペンクラブ会報1999年秋号、島朗八段(当時)の受賞のことば『「純粋なるもの」たちの「読み」』より。 さてこのたび、拙著「読みの技法」が特別技術賞を頂けるとのこと、大変光栄に感じております。どうもありがとうございました。 それと同時に「...
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渡辺明五段(当時)「この前、初めて生・谷川見ましたよ。オーラがあって凄かった」

将棋世界2003年10月号、渡辺明五段(当時)の『渡辺明の「研究ファイル」』より。 8月5日の王座戦挑戦者決定戦に勝つことが出来ました。初めてのタイトル戦です。タイトル戦に絡むこと自体が初めてだったので、自分でも驚いているのが本音です。 こ...
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剃髪の木村一基七段(当時)

将棋世界2003年10月号、河口俊彦七段の「新・対局日誌」より。 まず、木村七段の剃髪から話をはじめることにしよう。 7月29日の午後、何気なく特別対局室に覗くと、木村七段のツルツル頭が目に入った。驚いた気配を感じてか、木村君はテレたように...