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”行方二世”と呼ばれた山崎隆之四段(当時)

将棋世界1998年5月号、「棋士達の背景 四段 山﨑隆之」より。 第22回奨励会三段リーグが3月5日に全19回戦を終了した。 晴れて四段昇段を決めたのは、中原誠永世十段門下で25歳、NHK杯の記録係としても顔が知られている高野秀行。次点2回...
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「降り止まぬ雨はない」は微妙な言葉

将棋世界1998年2月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 降り止まぬ雨はない、は芹沢八段の上九段の下の口グセだった。今日12月9日は芹沢の命日。死んでから10年になる。51歳の生涯は早死であるが、私はかならずしもそう思っていな...
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「丸山君にそっくりの女性がいるんだけど、会ってみないかね」

将棋世界1998年2月号、河口俊彦六段(当時)の「新・対局日誌」より。 夜戦に入った大広間では、丸山七段が勝勢。勝ちを決める直前、身体をすこし浮かせて前後に揺すっている。そのとなりでは青野九段はちいさくあくびをしていた。 そういえば控え室で...
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真部一男八段(当時)が語る森雞二九段

将棋世界2004年5月号、真部一男八段(当時)の「将棋論考」より。 最近一番関心した事。それは森内の二冠奪取ではない。 愛すべき先輩森雞二の驚異の復活である。詳しくは聞いていないのだが、昨年の暮れ頃、転倒した勢いで背面を強打し背骨の軟骨を潰...
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漫才のような大盤解説

将棋世界1983年1月号、「将棋の日の集い 大笑い名古屋の夜」より。 大山十五世名人の講演は「勝負のこころ」と題して35分ほど。 少年時代、木見八段のところに弟子入りしたころの話から、今後の将棋界についてまで話題は広がったが、会場を沸かした...