随筆

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羽生善治棋王(当時)「与えれば与えられるんです」

将棋世界2001年7月号、写真家の岡村啓嗣さんのエッセイ「島研」より。  羽生善治さんのスポーツ好きは、有名だ。  自身でやるのは水泳と軽いジョギング。体力を強化するのとリフレッシュが目的だ。  中学生のころは、東京・八王子の自宅から片道4...
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「棋士の特徴は、割り勘はめったになく、自分が金を払いたがることだろう」

将棋世界2001年6月号、山田史生さんの巻頭随筆「酒場にて」より。  若い時は自分の酒の適量が分からず、飲み過ぎて吐いたりしたことが何回かあった。分別がつくに従いそのようなこともなくなったのだが、最近は年と共に適量が減ってきていることに気づ...
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『聖の青春』担当編集者の随筆

将棋世界2001年4月号、講談社の矢吹俊吉さんのエッセイ「私はA級八段である」より。  ある日突然、私はプロ棋士になっていた。しかもA級である。八段である。六枚落ちでも勝てない、あの先崎学と同格である。  夢ではない何よりの証拠に私の前には...
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成田三樹夫さんと将棋

将棋世界1990年6月号、「豆知識アレコレ」より。  時代劇から現代劇までニヒルな悪役を得意としていた個性派俳優の成田三樹夫さんが、4月9日に胃がんのため亡くなった。55歳。  成田さんは将棋がアマ三段の実力者で、スポーツ紙主催の芸能人大会...
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大沢在昌さんの将棋エッセイ「怯えています」

将棋世界1990年8月号、大沢在昌さんのエッセイ「怯えています」より。  人間には、無条件で尊敬してしまう存在、というものがあるような気がする。  出会った瞬間、相手の性格・人となりを抜きで、この人はすごい、と心に決めてしまうのだ。  これ...