随筆

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森下卓少年の入門将棋

将棋マガジン1990年2月号、森下卓六段(当時)の「リレーエッセイ 忘れ得ぬ局面 忘れたい局面」より。  昭和53年、1978年、いまを遡ること12年の昔です。  昭和41年に北九州は小倉に誕生して、昭和53年までの12年間、小倉の田舎で平...
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郷田が悲しむとき、天は涙雨を送る

郷田真隆棋王ファンの方が見たら、絶対に感動する文章だと思う。 将棋マガジン1993年2月号、写真家の中野英伴さんの「棋聖戦見聞雑記」より。  今期、棋聖戦が面白い。王位郷田真隆の再度の挑戦となって、迎え撃つは棋聖谷川浩司。この半年間の両者の...
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中川大輔六段(当時)が語る宮城県沖地震

近代将棋1995年4月号、中川大輔六段(当時)の「仕掛けのタイミング」より。  阪神大震災は、死者五千人を超える大惨事となってしまいました。  被災された方々に心からお見舞い申し挙げます。  地震で思い出すのは、私が子供の頃にあった「宮城県...
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1993年の珠玉のエッセイ

珠玉のエッセイ。 将棋世界1994年1月号、中平邦彦さんの「ポケットに夢を」より。  うろ覚えで言ふのだが、トム・ソーヤのポケットにはたしか、オハジキと、青いガラスびんのかけらと、糸巻で作った大砲と、カンシャク玉と、子犬の首輪がはいってゐた...
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名人の結婚

近代将棋1995年6月号、湯川恵子さんの「女の直感」より。(昨日の続き)  大山康晴十五世名人は相手の女性の顔もろくに知らずに結婚を決めたそうだ。昔のお見合い結婚てそんなものだったのかなとも思うが、大山先生は、 ”こういう問題は、周囲の人が...