将棋雑文

将棋雑文

広島の親分(3章-4)

大山15世名人への応援「そろそろビールでも飲もか」1階のカウンターの中には、飲み物や軽食を用意する優しそうな年配の女性がいる。昔は相当な美人だったと思える。この女性が冷えた生ビールを持ってきてくれた。飲みながらの取材となる。「大山さんもいい...
将棋雑文

広島の親分(3章-3)

花村九段との思い出「前回、僕が高木さんのところにお邪魔したのは10年前になりますね」「おう、あの時はおもろかったな」はじめは雑談が続く。私はカメラのファインダーを覗きながらシャッターチャンスを狙った。しかし高木さんの目が笑っていない。目が笑...
将棋雑文

広島の親分(3章-2)

「麻雀・喫茶よしみ」へ戻り、高木さんへの取材が開始される。私は湯川さんのカメラを持ち適宜写真を撮る役。湯川さんは、事前に取材対象者のことを入念に調べた上で取材に臨む。特に高木さんの場合、10年近く前に重い取材をしているので、取材する内容は最...
将棋雑文

広島の親分(3章-1)

1998年9月13日「麻雀・喫茶よしみ」 広島に着いた湯川博士さんと私は、高木達夫さん(広島の愛棋家、アマ七段、元テキヤの大親分)の住まいへ向かった。入り口は喫茶店のドア。「麻雀・喫茶よしみ」とある。「暴力団排除の店」というステッカーを貼っ...
将棋雑文

広島の親分(2章-5)

広島行き 1998年9月13日(日)、湯川さんと私は新幹線で広島へと向かった。 湯川さんの近代将棋連載「アマ強豪伝」で高木さんを書くことになり、その取材の手伝いということで私も同行させてもらうことになった。  高木さんに取材のアポをとるとき...