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「名人の譜・大山康晴 完結編」

将棋世界1992年10月号、井口昭夫さんの「名人の譜・大山康晴 完結編」より。 大山康晴十五世名人が僅か20日の入院で死去した。数々の大記録と業績を残して、巨人は再びファンの前に現れることはない。 私は本誌に、昨年の6月号まで1年にわたって...
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石田和雄九段「いや、いや、私だって、そう捨てたもんじゃないんですよ、みなさん」

将棋マガジン1992年9月号、高橋呉郎さんの「形のメモ帳:石田和雄 ロマンチストの嘆き節」より。 いまや、将棋界で、石田和雄といえば、ボヤキの大家で名を馳せている。ご当人も「あれは私が自分からいいだしたせいでもあるんです」と意に介していない...
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米長邦雄九段「これほど愛情のある文章は近頃少なくなった」

将棋マガジン1992年9月号、米長邦雄九段の「第50期名人戦終了 七番勝負を総括する」より。『「死闘」というような言葉はむやみに使ってはならないと思うが、今度の将棋名人戦七番勝負にはたぶん許されるだろう。とりわけ中原誠名人が大逆転した最終局...
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持将棋物語

近代将棋1992年7月号、武者野勝巳五段(当時)の「プロ棋界最前線」より。 A図は前期竜王戦七番勝負、タイにおいて行われた竜王戦第1局の終了図である。 見てのとおり先後双方の駒は24点以上あるので、A図にて持将棋が成立した。 続くB図は現在...
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谷川浩司四冠(当時)「知人との約束、というのを生まれて初めてキャンセルし、ホテルで寝込んでいた」

将棋世界1992年7月号、谷川浩司四冠(当時)の第50期名人戦第3局〔中原誠名人-高橋道雄九段〕観戦記「流れを変えられるか」より。 3月26日、挑戦者決定戦の翌日、私は遂にダウンしてしまった。 この日は臨時総会が意外に早く終わり、仲間とお茶...