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米長邦雄少年「では師匠にお聞きしますが、高校へ行かなければ、将棋が本当に強くなるのでしょうか?」

将棋世界1991年4月号、米長邦雄王将(当時)の「我が師の恩」より。 私が内弟子をしていた頃、一番上の兄貴が、時々遊びに来ては、「お前は勉強しろよ」と学校の成績が落ちていないかをいつも心配するのだった。母親のかわりに見に来ていたらしい。普通...
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米長邦雄王将(当時)「芹沢さんから聞いた話だが、口のきき方の悪い芹沢さんに対して、師匠はナイフを投げつけたことがあった」

将棋世界1991年4月号、米長邦雄王将(当時)の「我が師の恩」より。 内弟子生活3年間、この間のことは、詳しく書くことはできない。 かつて先輩の芹沢博文九段と話をした時に、「お前とは将棋の話、酒の話、ギャンブルの話、女の話、人生諸々、あらゆ...
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谷川浩司王位(当時)の、月間対局数12・対局日数14・移動日13・移動距離7,000キロだった月

将棋世界1990年11月号、青島たつひこ(鈴木宏彦)さんの「駒ゴマスクランブル」より。 暑い。いや、本誌が皆さんのお手元に届く頃には、いくらなんでももう日本中が涼しくなっていることだろう。だが、とにかく今年の夏は暑かった。9月に入っても、残...
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森信雄五段(当時)の旅

将棋世界1990年11月号、森信雄五段(当時)の写真と文の「将棋のある旅」より。 上海のホテルで、タバコ1カートン盗まれても気にならなかった。 インドへ行って以来、盗まれる方も悪いのだという感覚を少し持っている。 それに貴重品以外なら、かえ...
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大山康晴十五世名人の年頭所感と年頭予言

近代将棋1991年1月号、大山康晴十五世名人の「年頭所感 将棋文化普及の年に」より。 将棋ファンの皆さん、明けまして、おめでとうございます。 「近代将棋」は昭和25年に発刊され、今日まで半世紀に近い年月を将棋の普及に尽くしてこられました。そ...