打ち上げ序盤-7月27日の日記(8)

ビールや紹興酒で乾杯。

前日、木村晋介さんは湯川博士さん、バトルロイヤル風間さんらとともに、アマチュア演芸の公演をやった。木村さんが落語をやるときは「木村家べんご志」、博士さんは「仏家シャベル("ほっときゃ喋る"が由来)」という芸名。バトルさんはそのまま芸名。毎年年末に開催される将棋寄席の母体にもなっている。打ち上げも遅くまで続いたようだ。

木村さんは、地下鉄サリン事件の頃、連日ワイドショーのコメンテータとしてテレビ出演していた。現在もリカバリー・サポート・センター代表理事として、サリン事件の被害にあい、後遺症に苦しむ方々のためのサポートとして、毎年検診を行ったり、被害調査などの活動をされている。

また、北朝鮮による拉致・人権問題にとりくむ法律家の会の共同代表、日本尊厳死協会理事などをつとめるほか、カンボジアの弁護士養成のための国際協力にも力を注いでいる。

日本将棋連盟の顧問弁護士でもある。

本も書く、落語も都都逸もやる、将棋は攻める振飛車党。

木村晋介法律事務所のホームページも真面目さの中に微妙な面白さが取り入れられている。

西上心太さんは、ミステリマガジンをはじめとする雑誌や新聞で書評を書かれている。(社)日本推理作家協会理事。歌舞伎、文楽、落語にも造詣が深い。今回の最終選考では、中野さんの王位戦第7局観戦記の投了図以下△4四玉と逃げたあとの詰め手順(見事な7手詰め)の不具合(7手もかけなくとも実は気がつきにくい1手詰め)を西上さんは発見している。(後日、中野さんに聞いたら、7手詰めの詰め手順は控室で加藤一二三九段や勝浦修九段が示した手順とのこと。美しい詰め手順に惚れてプロでも誤ってしまうことがある)

木村さんと西上さんの前には、たまたま中野さんと湯川恵子さんが座っているので、そのような話や前日の落語の話で盛り上がっている。

私の前の席には川北亮司さん。児童文学作家であり(社)日本児童文学者協会理事代表。多くの作品を発表されている。ホームページやMixiコミュニティも持たれている。

川北さんは、児童文学作家というよりもハードボイルド小説の作家という風貌。あるいは30年前の刑事ドラマの若手刑事役の35年後とも表現できる。若い頃は相当女性にもてたのではないだろうか。

乾杯のあと、川北さんは別のグラスにビールを半分注ぎ「これは田辺忠幸さんの分」。

田辺忠幸さんは昨年まで最終選考委員だったが今年の1月に亡くなられている。

そして、私の隣にはアカシヤ書店の星野さん、斜め前には湯川博士さん。

つづく