NHK杯将棋トーナメントでのジンクス

昨日、NHK杯将棋トーナメント2006年度1回戦の島朗八段(当時)-福崎文吾九段戦の控え室の模様をお伝えしたが、この時の観戦記担当だった私は、NHK杯将棋トーナメントに伝わる、隠されたジンクスを知ることになる。

以下、昨日の観戦記の続き。

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スタジオへ移って、リハーサル終了後の短い休憩時間、福崎はスタジオの奥にある解説室に入って、阿部と話をしていた。

この様子を副調整室のモニターでみていた女性ディレクターのNさんが叫ぶように独り言を言った。

「あー、福崎先生、解説室に入っちゃダメ!解説室に入った対局者は負けてしまうジンクスがあるんだから……あっ、そういえば去年、中村先生は勝ったか」 

長く続いたジンクスは中村修八段(*当時)によって断ち切られたらしい。        

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女性ディレクターのNさんは、将棋世界4月号255頁のバトルロイヤル風間さんの左側の4コマ漫画の2コマ目に出てくる美人女性だ。

この時の対局では、福崎文吾九段が敗れてしまった。

不思議流の中村修九段によって一度断ち切られたとはいえ、私は、このジンクスは脈々と続いているのではないかと、その日が終わって感じた。